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男女共同参画関連イベント等参加報告

【内閣府】令和元年度 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議(開催:2019.6.25)

 今回のテーマ「男女共同参「学」 知る 学ぶ 考える 私の人生 私がつくる」に沿って、学びと男女共同参画についての講演や事例紹介、調査報告、パネルディスカッションが行われました。
 その中でも、今回会議に参加したNWEC職員が特に印象に残ったことを紹介します。

 まず、ワーク・ライフ・バランスについての考え方です。ワーク・ライフ・バランスと聞くと、仕事と家庭の両立を思い浮かべてしまいがちですが、家事も無償労働という労働であり、仕事と家庭の両立はワーク・ワーク・バランスになってしまうとのことでした。「多様な選択を可能にする学びに関する調査」の報告では、仕事以外の活動のための学びをしなかった理由として、男女ともに「仕事で時間がなかったこと」が最も多いこと、女性では次いで「家事・育児・介護等で時間がなかったこと」が多いことが報告され、学びの機会を設けるためには、仕事・家事(労働)の時間と労働をしていない自由な時間とのワーク・ライフ・バランスを取ることが必要であると分かりました。これを踏まえて、NWECでも、自分の学びのための時間を取れるようなワーク・ライフ・バランスのあり方を調査・研究などを通して考察し、事業や情報発信を通して広めていきたいです。

 また、大坪上席研究員のお話に出てきたIBMの女性たちの「乗ったらおりるな、突っ走れー!」という言葉が印象的でした。仕事のチャンスがまわってきたときに積極的にチャンスに飛び乗る女性と、一度ためらったものの周囲の人の応援でチャンスに乗ることを決めた女性とでは、どちらも遜色なく活躍できるとのことでした。NWECでもチャンスに飛び乗る女性をエンカレッジするとともに、自信がなくてためらってしまう女性が一歩を踏み出せるように、優しく勇気づけられるような事業・情報発信をしていきたいです。

 そのほか、学びとキャリアの事例紹介やパネルディスカッションなどで伺ったパネリストのご意見なども大変興味深く、NWECの提供する学びの機会がみなさんのキャリアにどのようにつながっていくのか、どのように改善していけば良いかなどを省み考えさせられる会議でした。