&NWEC 国立女性教育会館を上手に活用するためのWebマガジン[アンド・ヌエック]

2020.01.15

男女共同参画関連イベント等参加報告

【ジェンダー法学会】第17回学術総会 参加報告(開催:2019.12.7-8)

 ジェンダー法学会のワークショップに情報課職員が参加し、ベアテ・シロタ・ゴードンアーカイブの紹介他、法情報の収集に関する発表を行いました。

 職員が登壇したのは、1日目午前中のワークショップのひとつ「ジェンダー法学の視点からの法情報~大学院生やロースクール学生、初学者を含めた研究者に向けて」です。明治大学情報コミュニケーション学部准教授・堀口悦子氏を中心に、ジェンダーに関する法情報の入手と活用について様々な角度から議論をしているグループ「ジェンダーと情報研究会」の取組としてワークショップを企画、承認されたものです。

 本ワークショップで、国立女性教育会館からは2つのテーマを提供しました。ひとつは、今年度より収集を開始したベアテ・シロタ・ゴードン・アーカイブの紹介と今後の展開について、そしてインターネットを通じた法情報収集の事例として、ドイツのジェンダー関連法の調査の経過です。

 ワークショップにつづく1日目の午後から翌日にかけては、ジェンダーに関する法律をめぐる講演や個人発表がありました。上智大学法学部教授・三浦まり氏による政治分野における男女共同参画法の報告、弁護士・角田由紀子氏による性被害に関する講演など、NWECもたびたびお世話になっている先生方の登壇が続きました。

 今年2020年は、男女共同参画社会基本法施行から20年、そして2017年に110年ぶりに改正された刑法の性犯罪規定を見直しするか否かを検討に入る年でもあります。2020年がジェンダー法学にとって大きな節目であることを実感できる大会でした。