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2017年04月12日

学長自らの発信「ダイバーシティは戦略である」

長崎大学ダイバーシティ推進センター 伊東昌子

 長崎大学ダイバーシティ推進センターでは、大学教職員、女性教職員の活躍促進をめざして、両立支援・ワークライフバランスなどの環境整備を進めてきた。その環境が上手く機能するために、その根底にある働き方自体を見なおす必要がある。例えば、仕事と介護の両立も、日頃の働き方に問題があれば実現困難である。そのような思いを抱いていた中で、昨年度、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されたことを契機に、ダイバーシティ研究環境実現のひとつとして働き方見直しプログラムを開始した。本プログラムは、個人レベルで業務量・優先順位を考えたスケジュールを朝メールとしてチームメンバーに送り、業務終了時には一日の業務を振り返って夜メールを発信する。このメールを通してチーム内で情報共有ができ、自分の働き方の課題も発見する。またチームメンバーは、チームとしての働き方の課題の発見から解決策の検討、実施、見直しというPDCAサイクルに基づき、理想とする働き方のGOALに向かって進んでいく。言葉でいえばこれだけだが、実施してはじめて知る「変わることの楽しさ」を味わうことができる。今後、働き方見直しのノウハウを、学内において横展開させていくことを目指していく。
 長崎大学では、このような男女共同参画やダイバーシティ推進を、学長トップダウンで進めている。「ダイバーシティは戦略」、つまり大学の未来に向けての戦略と捉えて、片峰学長はそのメッセージを学内外に発信している。グローバル化が進む現在、ダイバーシティ推進は必須の事項であり、かつ我が国の著しい少子高齢化と生産年齢人口減少の中で、外国人や女性・障がい者などの多様な人材の活用を進めていくことは、大学においても中核的戦略に位置づけられる。多様な人材が活躍できる組織は、変化が激しい時代にあって、より高い対応力と創造力を発揮できるはずである。