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コラム

「 アフリカの薔薇で雇用を生み出す 」萩生田愛(2017.1.16)

萩生田愛 アフリカの花屋代表取締役

 『アフリカ』と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?
遥か遠くまで続くサバンナ、燃えるような夕陽、躍動感ある野生の動物たち?あるいは、HIVエイズ、貧困、栄養失調でお腹を膨らませた子ども達の姿?
 アフリカの東のケニアでは、薔薇(切花)の輸出量は世界最大級なのです!
 人口440万人、失業率40%のこの国で、9万人もの直接雇用、13万人もの間接雇用を生み出している産業なのです。
 2011年7月、私は7年弱務めた会社を退職し、ケニアに渡りました。目的は「国際支援は本当に価値があるのか?」を自分の目で見て確かめるため。
 半年間携わった小学校の教室建設のボランティアでの学びは2つ。「ご両親に仕事がない家庭では、子ども達が家計を支えるために働くため学校に通えない。」学校を建てるだけでは根本的な解決にはならないという事を知りました。もうひとつは「援助慣れの現状」。ただ与えられるものを受け取るという姿勢を目の当たりにし、「援助のあり方」について改めて考えさせられました。
私らしい「援助のカタチ」って何だろう?
 その時出会ったのが、ケニアの大地に力強く咲く生命力溢れる薔薇。その薔薇はまるで、ケニアの大地でどんな環境にも笑顔で力強く生きる女性たちの姿。私がこれまで見てきた薔薇とは、その逞しさ、その存在感が圧倒的に違いいます。茎が太くしっかりしていて、2週間以上咲いています。花も大きくアフリカらしいエキゾチックでワイルドな柄。日本もアフリカも、作り手も買い手も、皆が笑顔になるビジネス。
 2015年10月、東京広尾に「AFRIKA ROSE」というケニアの薔薇の専門店がオープンしました。ケニアの女性たちが愛情込めて育て、17時間かけて飛行機で運ばれた力強いケニアの薔薇を20種類ほど取り揃えています。大切な人に贈る薔薇だからこそ、皆が幸せな薔薇をお届けしたいものです。

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