独立行政法人 国立女性教育会館

　小野市男女共同参画センターはNPO法人北播磨市民活動支援センターが 小野市より委託を受け、公設民営の文化交流施設「小野市うるおい交流館エクラ」を拠点に運営しています。
　女性リーダーの育成に重きを置き、社会課題の解決に向けた啓発事業や講演会などを開催するとともに、北播磨5市1町の女性リーダー育成および交流にも積極的に取り組んでいます。

　意思決定の場である公益性の高い活動（審議会委員等）や自治会役員等に参画する女性リーダー育成のために講座等を開催し、女性のエンパワーメントを図ることを目的に、市当局にて平成22年度からスタート。令和3（2021）年度から、男女共同参画センターが受託しています。
　講座では、受講者同士のつながりを強化するため、参加体験型のグループワークや共同プロジェクト（イベントの立案など）を盛り込み、受講者間の交流と受講生が主体的に関わる協力関係を自然に育むことを意識して開催しています。
　また、講座の終わりには、参加者同士での学びやインプットしたことに対してポジティブなフィードバックを行い、相互の行動を認め合い、連携を強化する工夫をしています。
　過去には、想いを実現し活動している先輩修了生からの話を聞くことで、初めは自分と同じような悩みを抱えていたという話を聞き「自分もやってみよう」と後押しされ、その勢いでNPOを立ち上げた人もいました。受講生はすでに力を持っており、お互いを刺激し合うだけで、次の行動に踏み出すきっかけになります。
　修了後もつながりが続くよう、受講者によるグループ作りを後押し。センターの登録団体制度に登録し、団体・個別に活動を応援しています。例えば、登録団体のメンバー同士の研修会および交流会を実施し、新たなつながりや情報交換の機会を創出。また、相互に情報交換ができるSNSグループを活用し、関連イベント情報等を共有するなど具体的な取り組みを通じて、受講者が修了後も孤立せず、互いに刺激し合い、地域での活動や個人の目標達成に向けて継続的にチャレンジできる環境を提供しています。
　令和7（2025）年現在、小野市の女性議員率は43.8％（定数16人中7人）で、修了生からのべ5名の市議が誕生。初の女性議長も第1期修了生。議会に女性が増えることにより、質問が多様になり、議会の活性化に寄与しています。

　小野市では、平成25～27年度に実施した「自治会役員女性参画推進事業補助金」をきっかけに誕生した自治会女性役員を対象とし、女性役員が孤立しないよう、また、意識の醸成を目的に、センターにて毎年、研修および交流会を開催しています。
　また、行政の枠を超え北播磨管内5市1町の担当者が集まり、女性リーダー育成に向けた取り組みを実施。多様な女性リーダーが集まることでさらなる研鑽の機会となり、ネットワークが広がっています。