お知らせ

事業イベント

「ぼうさいこくたい2024in熊本」出展

2024年10月19日

当日現地でのご参加を希望される方は申込用フォームよりお申込みください。

趣旨

 災害に強い地域を作るためには、男女共同参画の視点による取組が不可欠であることから、当館では令和2年度より「男女共同参画の視点による災害対応研修」を実施し、地域の災害対応において中心的な役割を担う人材を育成しています。
 しかし、まだ災害対応セクター等には十分に認知されていないことから、「ぼうさいこくたい2024 in 熊本」への出展を通じて、これを契機に一般に広報し、防災に関わる全国の多様な団体・機関と共に、情報発信する機会とします。あわせて、日本最大級の防災イベントである利点を活かして、当館の取組の周知と研修参加者の裾野拡大に向けてアウトリーチする機会とします。

テーマ

「いま、男女共同参画センターに求められる役割とは」

主催

独立行政法人国立女性教育会館
※出展ブースにおける

日時

令和6年10月19日(土) 12:30〜14:00
【出展番号:S39】国際交流会館 4F 第3会議室

※後日アーカイブ配信あり。「ぼうさいこくたい2024in熊本」のページ内で公開します。

対象・定員

防災に関する活動を実践する多様な団体・機関に所属する人・関係者、男女共同参画センターの職員等

(1)現地開催    40名程度 ※定員に達し次第締め切ります。
(2)アーカイブ配信 定員なし

内 容

 男女がともに地域防災のあらゆる場面に参画し、性別によって異なる被災経験や支援ニーズに応じた備えができるかどうかは、いざという時の住民の生命維持に直結しますが、男性中心で担ってきた体制を変えることはそう簡単ではありません。
 そこで、地域の防災活動に男女共同参画の視点を実装していくために、男女共同参画センターとして、いったいどのようなアプローチが有効なのでしょうか。
 特に発災時に何ができるのか、求められることは何か、という視点から、熊本地震に男女共同参画センターとして対峙した経験を振り返りながら、現状等の課題について意見を交わし、各セクターとの連携をはじめ、平時からできる備えについて、参加者とともに方策を探ります。

パネリスト 椎木  隆 宮崎市男女共同参画センターパレット センター長
      藤井宥貴子 一般社団法人ウィメンズ・フォーラムくまもと 代表理事
            熊本市男女共同参画センターはあもにい 元館長
進行    萩原なつ子 独立行政法人国立女性教育会館 理事長

参加費

無料

申込方法

当日現地でのご参加を希望される方は申込用フォームよりお申込みください。

※アーカイブ配信の視聴にはお申込みの必要はありません。

問合せ先

独立行政法人国立女性教育会館事業課
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL:0493-62-6724/6725 (平日9:00~17:00)
メール: ml.saigai@nwec.go.jp
* お問合せはなるべくメールでお願いします。

ぼうさいこくたい2024in熊本 出展プログラム 実施報告

 国立女性教育会館では、令和6年10月19日・20日、「復興への希望を、熊本から全国へ ~伝えるばい熊本!がんばるばい日本!~」をテーマに開催された、ぼうさいこくたい2024in熊本に初出展し、災害時における男女センターの役割を考えるプログラムを実施しました。

 “ぼうさいこくたい”は、産学官民の関係者が日頃から行っている防災活動を発表し、交流する日本最大級の防災イベントで、9回目を迎えた今年は、全国から400以上の団体が出展し、2日間にわたり、ワークショップや展示等、多彩なイベントを繰り広げました。
 当館は、初日の19日、熊本市国際交流会館を会場に、宮崎市男女共同参画センターパレット、センター長の椎木隆さん、一般社団法人ウィメンズ・フォーラムくまもと代表理事の藤井宥貴子さんにご登壇いただき、理事長萩原なつ子が聞き手を務めて、約40人の参加者とともに、パネルトークを開催しました。

 「いま、男女センターに求められる役割とは」と題したセッションでは、まず、当館の「男女共同参画の視点による災害対応研修」について紹介した後、椎木さんからは、平時においてできるセンターの活動について、続いて、藤井さんからは、熊本地震の際、市の男女共同参画センターはあもにいの館長だった立場で、センターとしてどのように動き何を実践したのか、当時を振り返りながらご報告いただきました。

 平時でのジェンダー視点を入れた啓発や発災時の状況を踏まえた現場での工夫、ノウハウを共有する中で、いまだ残る課題についてどうアプローチすればよいのか、活発に意見を交わすとともに、また、センターのない地域であっても、男女共同参画の視点を入れた災害対応をいかに実践していくのか等、地域の実情に即した対策や課題解決の手法を探りました。

 参加者からは、研修全体を通して「発災時『言いにくいことはすぐには出てこない』という言葉が印象的でした。避難所での性被害を出さない、というメッセージはまさに、男女センターだからこそできる発信だと思いました。」「色んな人との繋がりを大切に、お互いを知り、いざという時に役割分担が出来るくらい日頃から連絡が取り合えるような関係性を作っていきたい。」「熊本地震を経験したからこそ進んだこともあれば 経験したのに進んでいないこともあると気づきました。取り組めていない分野、特に 「本当に有事の時に連携できるのか」という視点でさらに 男女共同参画の視点の防災を進めていかなければならないと実感しました。」等の声が寄せられました。

 防災活動に関わる多様なステークホルダーが集う、今回の“ぼうさいこくたい”プログラム全体の中でも、ジェンダー視点を入れた災害対応や現場に女性が参画することの意義を主軸に据えた内容やコンテンツは、まだまだ少なかったのが現状です。そこに当館として新規に参画し、女性の視点による防災と男女センターの担う役割について発信し、ともに学び考える場を持てたことは、今後の糧となる貴重な機会となりました。