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令和7年度NWECスポーツセミナー
令和7年度NWECスポーツセミナー 「女子中高生のためのカラダの教室~知っておきたいスポーツと健康~」
日時:令和7年8月10日(日)13:00~16:30 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
国立女性教育会館は、令和7年8月10日(日)に、部活動やクラブ活動などでスポーツに取り組む女子中高生とその保護者、教員、並びに男女共同参画センター等女性関連施設の職員などを対象としたセミナーを開催しました。
本セミナーは、女子中高生にとって生涯を通じて役立つ運動と健康に関する最先端の知識を持つ講師を招き、ご講演いただくとともに、ゲームやクイズ、ディスカッションなどの体験型ワークショップも実施して理解を深める機会を提供しました。
基調講演:高尾 美穂氏

産婦人科医師として、あらゆる世代に対して性差を考慮した最先端の医科学サポートを提供されている高尾美穂氏より「未来の私が輝くために!女子生徒のためのスポーツ&ヘルスケア講座 ~女性にとって一生役立つ健康知識~」と題して、スポーツ習慣の効果と女性特有の健康課題とその対応についてわかりやすく解説いただきました。男女の骨格の違いによる身体への負荷と怪我の予防策、月経周期と体調の関係、生理痛への対応やピルの効用、若い時の運動が高齢期の骨粗鬆症の予防につながことなど、学校では教えらえない価値ある情報を、わかりやすい言葉でテンポよくお話いただきました。
栄養学講演:片岡 沙織氏

続いて、神奈川県立保健福祉大学講師、管理栄養士、公認スポーツ栄養士の片岡沙織氏より、「なりたい私を叶えるためのカラダづくり講座」と題してご講演いただきました。
片岡氏は、国立スポーツ科学センターでパラリンピック選手の専属栄養スタッフとしての経験を活かし、若い女性の健康に役立つ最新の栄養学をわかりやすく解説。「成長期は筋肉や骨を作る重要な時期なので中高生の体重増加は当然であり、極端なダイエットはホルモンや筋肉生成に必要な脂質やタンパク質の不足を招き、筋力・持久力の低下につながる」と指摘されました。また、脳や筋肉の主要エネルギー源である糖質がグリコーゲンとして体内に貯蔵されることで、疲労回復やパフォーマンス向上にもつながることを説明し、特に「米(ご飯)」の摂取の重要性を力強く語られました。これらの科学的根拠に基づいたアドバイスは、日頃の悩みや誤解を解消するものであり、「健康に生きるために食べることをおろそかにしない」というメッセージに、参加者全員が大きくうなずいていました。
ワークショップセッション

講演後のワークショップセッションは二部構成で実施。前半はクイズやゲームを通じて講義の重要ポイントを楽しく再確認し、後半は少人数のグループに分かれて食生活や体に関する日頃のリアルな悩みや疑問について活発な意見交換が行なわれました。
講師からは、個々の質問に対する丁寧で具体的な回答に加え、不安が解消されるような分かりやすく踏み込んだ解説を直接参加者に提供。参加者からは「同じ悩みを共有でき安心した」「今日からすぐに実践できることばかりだった」といった前向きな声が聞かれ、講演内容が自分自身の生活に直結するものとしてとらえている様子がうかがえました。
参加者の声と今後の展望
参加者からは『知らなかったこと、誤解していたことが多かったので参加して本当に良かった』『講義が具体的でわかりやすく、食事の大切さを十分に理解できた。すぐにでも実践したい』『今日学んだことを、ぜひとも家族や友人に伝えたい』『生徒に聞かせたい内容だったので、中学や高校の学校現場で講義して欲しい』といった肯定的な声が多く寄せられました。
スポーツ界の指導者の多くを男性が占める現状において、ハラスメント防止を目的とした講習の導入が進んでいます。しかし男女の身体構造の違いによる性差を意識したトレーニングや正しい栄養摂取方法などの理解が、スポーツ指導者・当事者ともに十分でないのが現状です。身体の成長や健康増進のために始めたスポーツが、かえって心身の健全な発達を阻害する事態を引き起こさないよう、適切な対応が必要です。
今回、国立女性教育会館として初となる「スポーツとジェンダー」をテーマにイベントを開催いたしましたが、その反響の大きさから、本領域における課題解決への強いニーズを改めて認識する機会となりました。今後もスポーツ界における女性の環境改善に向け、皆様と共に学び議論を深めながら積極的に情報発信と提言に努めてまいります。
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