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事業イベント
令和5年度「知ろう!話そう!ジェンダー研究!NWECウィンターカフェ」
2月19日(月)、令和5年度「知ろう!話そう!ジェンダー研究!NWECウィンターカフェ」を、日本NPOセンターを会場に対面で開催しました。このセミナーは、ジェンダー領域に関心がある大学生を対象に、ジェンダーの視点で社会課題を捉えることはどういうことなのかを理解し、自分自身のジェンダー研究の視点を探るものです。全国各地から大学生1・2年生の男女6名が受講しました。
(1)「ジェンダー研究の扉を開く」
四本裕子さん(東京大学大学院総合文化研究科教授)から、男女の役割について固定的な概念を持つ「ジェンダーバイアス」についてどのように向き合ったら良いのか、ご自身の専門分野である認知神経科学の視点から「脳」と性差の関係についてお話しいただきました。
男女で得意分野が違ったり、思考や行動に差があったりする「男女差」は、男女の脳の違いが主な原因ではなく、男女の差がある社会教育、社会環境が男女の格差に影響をもたらしているのではないかという点を先行研究やデータを示しながら解説しました。
後半では、当会館理事長萩原から「高校で考えると数学が得意なクラスのみんなが数学科に進むわけはないのに、なぜ男女だと単純に考えられてしまうのか」等を質問。参加者からも活発な質問がありました。
四本裕子さん
左:四本さん 右:理事長 萩原
(2)「NPO活動にジェンダー視点を取り込む」
千代木ひかるさん(特定非営利活動法人日本NPOセンター事務局スタッフ)から、東日本大震災の復興支援フォローアップ研修として、復興から平時に戻るときの女性のエンパワーメントを持続可能にするにはどうしたらいいのかをテーマに研修を実施したことや、活動が見えにくい困難女性を支援する団体のネットワークづくりを目的とした研修、つながる防災プロジェクト(※)等を紹介。また、後半の、四本さん、萩原を含めた3人での座談会では、四本さんが東大の防災備蓄担当になった際のエピソードを紹介するなど、様々な機会でジェンダーの視点が重要なことが共有されました。
※児童館が行う、災害時の要配慮者を包摂した防災・減災の取り組み。
https://tsunagaru-bousai-pj.net
千代木ひかるさん
座談会
(3)ワーク
ここまでをふまえて、日ごろ考えていることの発散を目的として、自分の関心を書き出し、グループごとに興味があることを共有。講師もグループに入ってアドバイスをするなど、近い距離でお互いに話し合いました。
参加者からは「自分の考えを広げることができた」「注目してみたいことなどを新たに発見することができた」等、新たな学びにつながる1日となりました。
ワークの様子
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