調査研究

学校教員のキャリアと生活に関する調査

国立女性教育会館では、「女性教員の活躍推進に関する調査研究」の一環として、平成30年1~2月に以下の調査を実施しました。各教育委員会や対象校の教員の皆様、御協力ありがとうございました。

調査結果

調査の概要

1.調査名

学校教員のキャリアと生活に関する調査

2.実施主体

独立行政法人国立女性教育会館

3.対象

公立小学校・中学校本務教員(ただし、養護教諭、栄養教諭、助教諭、講師、休職者を除く)

4.調査の目的

教員の職場環境や管理職に対する意識等を明らかにし、教員の働き方やキャリア形成、女性教員の管理職登用等に係る課題の解決に向けた政策提言や研修に活かすことを目的とする。

5.調査対象校数および抽出方法

小学校 1,500校  中学校1,500校   計3,000校に配付

平成27・28・29年度学校基本調査個票データをもとに、校長が女性である学校と男性である学校、女性校長と男性校長、小学校と中学校等の比較を可能とするため、校長の性別、都市規模、学校規模、教員数、女性教員割合の組み合わせを層として各層に割り当て抽出した。

6.調査の形式および方法

パソコンを使って回答する調査

7.主な質問項目

・現在の仕事にかかわる意識
・現在の職場環境にかかわる意識
・学校や教育委員会の取組にかかわる意識
・管理職にかかわる意識
・(管理職に対して)教員に対する姿勢・態度
・校長に求められる能力にかかわる意識
・男女共同参画にかかわる意識

8.調査結果の活用

調査データは、統計的に処理するため、個人が特定できないような形式で集計し、研究目的でのみ使用する。
調査の結果は、報告書としてまとめて平成30年度に公表を予定している。また、別途実施するヒアリング調査等とあわせて、各教育委員会や学校で活用できる資料の作成や、教員を対象とした研修の実施等によって成果を普及する。

本調査の結果をもとに、学校において管理職に占める女性の割合が低い背景について、教員の管理職志向に関わる意識や家庭生活の役割分担とその意識などの観点から解説し、合わせて女性の管理職を増やすことの意義や事例をもとにした取組のポイントをまとめたものです。(令和2年3月刊行)