NWECとは
&NWEC
静岡市
2019年08月19日
SDGs未来都市として
静岡市 企画局企画課主幹兼地方創生推進係長 稲葉博隆
まちづくりの目標として「世界に輝く静岡」の実現を掲げている本市は、2018年、目標実現のための
ツールとして、SDGs(持続可能な開発目標)にコミットすることにしました。具体的には、次の3つの
取組を中心に進めています。
①第三次静岡市総合計画(当面はそのうちの優先的課題である5大構想)にSDGsを組み込んで、
市民サービスを向上させること(市政への組込み)
②市民、市内企業・団体にSDGsを普及啓発し、認知度を向上させること(普及啓発)
③アジア唯一の国連Local2030ハブ及び国に認証されたSDGs未来都市として、自らのSDGsの
取組を情報発信すること(情報発信)
①SDGsを市政へ組込む
まずは隗より始めよということで、SDGsの17のゴール、169のターゲット、ローカライズした指標を5大構想に組み込んで、2030年までの目標を設定し、そこからバックキャスティングすることによって、現在の政策・施策を指標により進捗管理をしながら、よりよいものに高めていこうというものです。
17のゴール中のゴール5(ジェンダー平等)は我が国が遅れている分野でありますが、全ての事柄の前提であり、非常に重要なゴールであると認識しています。
そこで、「第3次静岡市男女共同参画行動計画」を昨年改訂し、ジェンダー平等の実現に向けて、「防災」「若年層への暴力」「性的少数者」を新規・拡充事業として盛り込みました。男女共同参画の取組を着実に進めている女性会館が被災時における女性支援の拠点として市の地域防災計画に位置付けられたほか、全職員を対象とした性の多様性・LGBT研修や窓口対応ガイドラインの作成など、SDGs推進に向けた取組が進んでいます。
②「自分ごと」としてSDGsを捉えてもらうために
全地球人が取り組むことが求められているSDGsを達成するためには、静岡市民には自分ごととしてSDGsを捉えて自ら行動してもらうことが必要です。
そこで、SDGs認知度50%という目標を設定し、集中的に普及啓発を行うSDGsウィークを実施しました。
3年間を重点普及啓発期間と捉え、産学官連携して取り組んでいます。
③アジア唯一の「SDGs未来都市」静岡市を発信する
静岡市の取組を世界・国内に情報発信することによって、他都市をSDGsに誘引しつつ、本市のプレゼンスを向上させようというものです。
今後とも産学官連携してSDGsを推進していきます。
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本稿を寄稿くださった静岡市企画局企画課主幹兼地方創生推進係の稲葉氏には、2019年5月にNWECで開催された「地域における男女共同参画推進リーダー研修<女性関連施設・地方自治体・団体>」でのご講演もいただきました。その様子は、以下の同研修実施報告からご覧いただけます。