国際交流

国際会議・国際交流

国際会議

韓国両性平等教育振興院2018年度国際シンポジウム「学校におけるジェンダー平等教育」

開催期間:2018年12月14日(金)


会館が連携協力協定を締結している韓国両性平等教育振興院(KIGEPE)主催の国際シンポジウムが、2018年12月14日「学校等におけるジェンダー平等教育」をテーマとしてソウル市内で開催されました。フィンランド、フィリピン、台湾の専門家と日本からは会館職員が報告し、韓国行政関係者、ジェンダー専門家、梨花女子大学学生約80名が参加しました。

開会挨拶をするKIGEPE院長

フィンランドのジェンダー平等審議会(TANE)プログラム担当官による基調講演では、ジェンダーに敏感な視点にたった教育を行うために、幼児から初等中等段階の教員用教材を作成していることや、子どもにとって安全な学校環境づくりを重視していることが紹介されました。

基調講演

最初のパネリストとして、会館研究員が日本の教育分野における男女共同参画の現状と、会館の取組として大学の男女共同参画をすすめるためのガイドブック作成や学校教員のキャリアと生活に関する調査研究、学校教員等を対象とした研修等について報告しました。 
次に、フィリピンの自治体の教育部門の担当官から、最近開始した学校におけるジェンダー平等教育に関する事業についての報告が行われ、教材名称の工夫で人々に受け入れやすくなるように配慮していることなどが豊富な写真とともに紹介されました。
最後に台湾の国立精華大学教員からは、性別平等教育法に基づいて、すべての学校にジェンダー平等委員会が設置されてきたことや、取組を進める中で直面している課題について報告がありました。

パネルディスカッション

韓国女性開発院(KWDI)の研究員がモデレーターをつとめ、各国ですすめられているベストプラクティスが共有される一方で、学校や教育現場を取り巻く課題には共通する点も多いことが明らかになりました。
フロアーからはメディアの役割や女性管理職を増やすために取組むべき課題などの質問が出され、短い時間でしたが活発な質疑応答がなされました。
今後も各国相互の情報交換を行いながら誰も取り残さない教育をすすめていくことの重要性が確認できました。

シンポジウム出席者集合写真、指ハートでチーズ!

KIGEPE訪問

シンポジウムに先立ちKIGEPE本部を表敬訪問し、ユンキョン・ナ院長とチョ・ヘリム国際協力センターディレクターと日韓両国における男女共同参画に係る課題について意見交換をおこないました。

KIGEPE #withyouの前でチョディレクターと

KIGEPE館内ツアーを行い、韓国の男女平等達成度を棒グラフ型デザインであらわしたサインや、ガラスの天井を突き破る体験型パネル、#With Youパネルなどを見学しました。

ガラスの天井を叩き割れ!

また、会館が毎年10月に実施している「アジア地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー」にこれまで参加したKIGEPE職員らとも再会しました。

NWECリーダーセミナー2018、2017年度研修員と

国際連携