独立行政法人 国立女性教育会館

国立女性教育会館では、「平成25年度 アジア太平洋地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー」を男性にとっての男女共同参画をテーマとして、9月26日～10月5日の日程で開催し、アジア太平洋地域5カ国(カンボジア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)から、国内本部機構、非政府組織、研究機関に勤務する女性リーダー9名が参加しました。

研修生一行は会館到着後、女性教育情報センターや女性アーカイブセンターの見学、カントリーレポートの発表を行い、アジア5カ国における最新の男女共同参画政策や、この分野での男性の参画を推進するにあたっての課題を共有しました。

研修三日目以降は都内に移動し、ワーク・ライフ・バランスに配慮した多様な働き方を提唱しているNPO法人フローレンスや内閣府男女共同参画局で講義を受講した後、文部科学省を表敬訪問し、清木孝悦生涯学習政策局長に研修日程前半の成果を報告しました。

京都でのスタディーツアーは、京都大学プロジェクトチームのメンバーからジェンダー論の授業を通して明らかになった日本の高学歴男子学生の性意識についての分析が報告されました。研修生は京都大学女性研究者支援センターを視察した後、京都市男女共同参画センター ウイングス京都を訪問し、同センターが実施した男性向け講座や男性相談について報告を聞きました。研修生からは、各国における育児休業制度や日本におけるDVの実態について活発な質疑応答が行われました。

スタディーツアーの後、一行は会館に戻り、会館の研究員より平成23年から平成24年に実施した「男女共同参画と男性」の調査報告を受講した他、石巻市役所の石川和江氏より東日本大震災の被災男性の社会参画を促進する取組みについて学びました。

研修生は10月5日に都内で開催された「平成25年NWEC国際シンポジウム」に参加し、翌日帰国の途に就きました。

講義や視察の合間を縫って、研修生は日本の歴史や文化を学ぶ機会にも恵まれ、京都では京都御所と金閣寺を訪問した他、会館ボランティアによる折り紙教室にも参加しました。

本セミナーの研修生の受入れをお引き受けくださった方々および講師、ボランティアとして御協力をいただいた皆様に心よりお礼申し上げます。