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平成25年度 NWEC国際シンポジウム 男性にとっての男女共同参画

開催期間:平成25年10月5日(土)

開催場所:JICA研究所(東京都新宿区) /


 国立女性教育会館は、平成25年10月5日(土)に「男性にとっての男女共同参画」をテーマとした平成25年度NWEC国際シンポジウムをJICA研究所(東京都新宿区)において開催しました。
 文部科学省生涯学習政策局生涯学習総括官 藤野公之氏、内閣府男女共同参画局長 佐村知子氏からの来賓あいさつの後、基調講演がおこなわれ、お一人目、ポッティンガ—(株)共同設立者・共同代表取締役社長 カサンドラ・ケリー氏からは「組織を変えるオーストラリアの取組み」をテーマにお話しいただき、オーストラリア人権委員会による「変革のための男性チャンピオン」を通じた企業・行政機関や軍のジェンダー主流化の取組みに、熱心にメモをとりながら耳を傾ける参加者が会場内に多数見受けられました。

1. 基調講演(カサンドラ・ケリー氏) 1. 基調講演(カサンドラ・ケリー氏)

 お二人目、京都大学大学院文学研究科教授 伊藤公雄氏からは、「日本における男性問題-男女共同参画の視点から-」をテーマにお話しいただき、「女性は家庭、男性は仕事」という性別役割分業は近代化の過程で形成された点を指摘したうえで、長時間労働がもたらす過労死や中高年男性の自殺の増加などの男性が直面しているジェンダー問題を、実証データに基づき分析されました。

2. 基調講演(伊藤公雄氏) 2. 基調講演(伊藤公雄氏)

 パネルディスカッション「ジェンダー関連事業への男性の参画を促進するためのベストプラクティス」では、海外や国際機関および地域で活躍されている専門家の方々をパネリストとして招き、専門家からの提言が国内外の事例も交え報告されました。
 国際女性問題研究センターアジアオフィス地域統括ディレクター ラヴィ・K.ベルマ氏からは、学校やスポーツ指導の現場でのジェンダーに配慮した授業やコーチングの取組みをご紹介いただきました。
 国連人口基金(UNFPA)東京事務所長 佐崎淳子氏は、リプロダクティブ・ヘルスへのアクセスを確保するためには、男性をそのためのパートナーと位置づけ、彼らの理解と参画を進めることが重要である点を強調されました。佐崎氏からは、男性の共同参画を目的とした開発プロジェクトの好事例として、ニジェールで実施された「夫の学校」についてご報告いただきました。
 最後に日本を代表し、静岡市女性会館館長 松下光恵氏は、女性センターで男性を対象とした講座を企画・実施する際の留意点や、未だ社会的な認知が低い男性介護者交流会の取組みについてご紹介いただきました。

3. パネルディスカッション 3. パネルディスカッション

 質疑応答では、既存の男性主導の社会構造の転換が求められていると報告した基調講演者、パネリストに賛同する意見やクオータ制導入の是非など、数多くの質問が寄せられ、ジェンダー分野への男性の参画をめぐる活発な議論が交わされました。

 会場ロビーには、シンポジウムに先立って会館が実施した国際研修の研修生が作成した、カンボジア・モンゴル・フィリピン・タイ・ベトナム5カ国におけるジェンダー平等政策に関するポスターが展示され、シンポジウム参加者が研修生に質問するなど、交流する場面が見られました。

4. ポスターセッション 4. ポスターセッション

5. 基調講演者・パネリスト・来賓の方々 5. 基調講演者・パネリスト・来賓の方々

<過去の国際シンポジウム>

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