独立行政法人 国立女性教育会館

2月14日から23日にかけてアジア太平洋リーダーエンパワーメントセミナーが開催されました。研修参加者として、会館が協力協定を締結した海外の行政・研究機関を含めて、フィリピン、タイ、カンボジア、インド、バングラデシュ、韓国、日本の7カ国から、立法、男女共同参画行政、地域での女性の人権推進に携わる民間団体など多様な立場からアジア地域での男女共同参画に携わる11名の女性リーダーが来日しました。
今回のセミナーは、「人身取引の問題とその解決に向けた方策について考える」というサブテーマのもと、「人身取引関係者会合—人身取引対策における人材育成と研修—」の参加や、研修参加者同士の各国における実践事例の発表と討議、日本における人身取引対策の実態や女性関連施設に関する施策を視察や講義を通じて相互学習する研修となりました。
10日間にわたったプログラムを通じて、リーダーのエンパワーメント、研修参加者相互と日本の機関や個人とのネットワーク形成がはかられました。研修最終日は、主婦会館（四谷）で研修を総括する「成果発表と交流フォーラム」として、“Combating the Demand and Supply for Sex Trafficking; Challenges for Global Cooperation”が開催されました。各国の実態や取り組みについての最新情報の報告と、今後に向けた送り出し国と受入国の双方に対する提言がなされました。
今後会館では、このネットワークを継続しながら、男女共同参画に関わるアジアの課題を解決していくための人材育成に貢献していきます。