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国際協力機構との連携

実施報告

平成25年度 JICA地域別研修「アジア諸国における人身取引対策協力促進セミナー」

開催期間:平成25年10月21日(月)~11月2日(土)


平成25年10月21日(月)から11月2日(土)まで、平成25年度 地域別研究「アジア諸国における人身取引対策協力促進セミナー」が行われました。
本研修は、国際協力機構(JICA)がアジア太平洋地域において人身取引対策に携わる関係者を対象に開催している研修です。
3年計画の2年目である今年は、JICAが現在実施している人身取引対策プロジェクトのカウンターパート(タイ、ミャンマー、ベトナム)およびフィリピン、カンボジア、ラオスから15名の国や地方レベルの行政官が参加しました。
国境を越えた広域的課題である人身取引撲滅と被害者保護には、アジア地域におけるネットワーク形成が重要です。参加者は研修を通じて、日本の関係機関や自治体、民間団体の取組について講義・視察・意見交換を行うとともに、参加国相互の人身取引対策について理解を深めました。特に、女性に対する暴力については、会館が実施する研修・情報・調査研究事業について話を聞くとともに、官民の運営する女性保護施設を訪問しました。  
研修を通じて、被害者の保護と自立支援に携わる関係機関の役割や協力体制等の防止に向けた取組について学ぶとともに、参加者間で人身取引対策に取り組む機関の機能強化や連携、日本および各国の人身取引対策について理解を深めました。

【研修日程】
 地域別(全体)研修 : 10月21日~31日 (6カ国15名) 
 国別研修ミャンマー: 11月1日~2日 (1カ国5名)
 国別研修ベトナム : 11月1日~2日 (1カ国3名)

  • 研修を終えた各国の参加者の感想を一部紹介します。

  • 研修で学んだこと・有意義だったこと

  • 事例を通じて、各案件をどのように解決し、被害者をいかに守るかを知ることができた
  • 優れたプログラムで多くを学んだ。特に、行動計画と公的・民間セクターの協力関係が印象深かった
  • 日本における明確な統計データが、政策やプログラムの評価を行う上で大切だと感じた
  • 省庁、警察、女性保護施設等関係組織の協力体制が素晴らしい
  • 日本のシステムや設備が整っていた、特にシェルターの宿泊設備は印象深かった
  • 関係機関の情報共有と協力の重要さを痛感した
  • 日本の公的・民間シェルターが人身取引といかに戦っているかが良く分かり、感銘を受けた。他の国々の担当者との話し合いも非常に有意義だった
  • 研修の成果をどのようにいかしたいか

  • 我が国が予定している行動計画策定に、今回の経験をもとに見直したい
  • 今後、関係機関との協力体制を整え、プロジェクトを進めていきたい
  • この機会を契機に日本および関係諸国との協力体制を確立したい
  • 研修で得た経験を自国にいかしたい
  • 日本におけるスタッフの被害者支援に対する姿勢の素晴らしさも自国の同僚に伝え、わが国で被害者をいかに保護するかを更に考えていきたい

本セミナーの実施にあたり講義や意見交換、見学受け入れで多大なるご協力をいただきました関係省庁、東京都入国管理局、都道府県自治体・警察(東京、大阪、兵庫)関係機関、大使館、国際機関、民間団体および支援活動に携わるネットワークの皆様に、心よりお礼を申し上げます。

  • <過去の地域別研修>

※平成21-23年度は、タイの人身取引の被害者保護と自立支援のための関係機関の連携協働を促進するプロジェクトとして国際協力機構(JICA)から委託を受けて実施。

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