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CSW

第64回 国連女性の地位委員会

開催期間:2020年3月9日(月)~20日(金)

開催場所:国連本部(ニューヨーク)


2020年3月9日(月)から3月20日(金)の日程で開催が予定されていた第64回国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women 以下、CSW)は、新型コロナウィルスの世界規模での流行をふまえて、3月9日に一日のみニューヨークの国連本部で開催され、「第4回世界女性会議25周年における政治宣(Political declaration on the occasion of the twenty-fifth anniversary of the Fourth World Conference on Women、以下、政治宣言)」採択後休会となりました。

なお、CSW期間中にニューヨーク市内で予定されていた、関連イベントは全て中止されました。

UN Women 写真:UN Women

「政治宣言」の要旨は以下の通りです
  • (第4回世界女性会議の成果文書である)北京宣言と北京行動綱領の履行の重要性を再確認する。
  • 北京行動綱領と女子差別撤廃条約(CEDAW)の完全かつ効果的、迅速な履行の重要性を確認。CEDAWの選択的議定書を未批准の国には、その批准を検討するよう要請する。
  • 北京行動綱領の実施が、ジェンダー平等ならびに女性と少女のエンパワーメントの達成、持続可能な開発2030アジェンダのために不可欠であることを強調。
  • 北京行動綱領のより効果的で迅速な実施を促進するためにおこなわれた、国、地域、地球規模でのレビュー作業、とりわけ市民社会組織の多大なる貢献に謝意を表する。
  • 第4回世界女性会議から25年が経過した現在においても、いかなる国もジェンダー平等や女性と少女のエンパワーメントを達成できていない現状を深く憂慮する。ジェンダー平等の達成を阻害する構造的障害や、差別的慣習、とりわけHIV/AIDSを罹患した女性や、先住民族女性、障がいを持つ女性や、移住女性、高齢女性等が複合的な差別に直面し、その脆弱性が増大していることに危惧の念を表明する。
  • 開発の恩恵が公正に分配されておらず、貧困や経済格差の拡大が、北京行動綱領の履行の根源的な障害となっている。
  • 男性と男児はジェンダー平等推進の戦略的なパートナーであり、社会変革のための重要な主体であることを確認する。
  • (ジェンダー平等を阻害する)新たな課題の発生に直面し、政治的意思の重要性と、北京行動綱領に明記された12の重点分野へのさらなる取組の重要性を強調。
  • 国連機関内でのジェンダー主流化の推進ならびにその進捗状況のモニタリング過程における、CSWの果たす役割の重要性を再度確認。
  • UN-Women設立10周年にあたり、国連加盟各国ならびに国連諸機関、市民社会組織のジェンダー平等推進の取組を支援するUn-Womenの果たす役割の重要性を強調。
  • 北京行動綱領の履行に係る、NGO、女性団体、ユースの団体等の貢献に謝意を表する。

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