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研修

実施報告

平成25年度「女性関連施設相談員研修」

開催期間:平成26年2月5日(水)~ 7日(金)  <2泊3日> / 定員:80名

開催場所:国立女性教育会館


事業内容

女性のエンパワーメント支援を目指し、複雑・多様化する女性の悩みに適切に対応できる相談業務の質の向上を図るため、女性に対する暴力や女性の貧困など、喫緊の課題解決に必要な知識・技能習得のための、専門的・実践的な研修を行う。

1.趣  旨 

女性関連施設の相談員を対象に、女性のエンパワーメント支援と女性に対する暴力や貧困などの喫緊の課題解決を目指して、相談者への理解の深化や必要な知識・技能習得、関係機関との連携促進を図るための研修を行います。複雑・多様化する女性の悩みに適切に対応できる相談員の育成と業務の質の向上に向けた専門的・実践的研修です。

2.主  催 

独立行政法人 国立女性教育会館

3.会  場

国立女性教育会館
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL 0493-62-6724・6725
FAX 0493-62-6720
Eメールアドレス   progdiv@nwec.jp ("@"を半角英数の"@"に変更してください)
ホームページ URL http://www.nwec.jp/

4.期  日 

平成26年2月5日(水)~ 2月7日(金) 2泊3日

5.参 加 者 

公私立の女性会館・女性センター等の女性関連施設において、女性の悩みに関する相談業務に携わっている相談員

6.定  員 

80名

7.日  程

(各プログラムの間に10~15分の休憩があります。)

・※印のついたプログラムは希望者のみのプログラムです。
・当事業は「第3次男女共同参画基本計画」における「第9分野 女性に対するあらゆる暴力の根絶」の「2 配偶者等からの暴力の防止及び被害者の保護等の推進」、及び「第14分野 地域、防災・環境その他の分野における男女共同参画の推進」の「1 地域における男女共同参画推進の基盤づくり」に対応しています。

8.内  容

第1日 2月5日(水)

(1)開会
 13:00~13:20
   ① 主催者あいさつ
   ② プログラム説明

(2) 講義「女性関連施設における相談業務の意義と役割」
 13:20~14:50
 女性関連施設における相談業務の意義と役割を、女性が抱える問題解決と女性のエンパワーメントの視点から学びます。
    講 師  戒能 民江 お茶の水大学名誉教授

(3)グループ討議
 15:00~16:00
 参加者同士の自己紹介と研修に対するニーズや課題などについて、グループワークと討議で整理し、共有します。
    進 行  国立女性教育会館職員

(4)情報提供
 16:10~17:10
  ①「外国人女性を対象とした取組に関する調査研究報告」
   国立女性教育会館が行った調査から、自治体が取り組む外国人女性に関わる支援の取組の現状と課題について報告します。
   説 明  渡辺 美穂  国立女性教育会館研究国際室研究員 

  ②「相談事業に役立つ国立女性教育会館の情報機能」
   「女性教育情報センター」が収集・提供する関連資料や女性情報ポータルWinetのデータベース検索から、相談事業に役立つ
  情報の活用について情報提供します。
   説 明  森 未知   国立女性教育会館情報課専門職員

●オプションプログラム(希望者のみ)
  情報交換会
 19:00~20:30
   相談業務における課題などの情報交換と参加者同士のネットワークづくりを行います。

第2日 2月6日(木)

(5) 講義「相談機関連携と地域課題の解決に向けて」
 9:00~10:00
  地域の実情・特性と相談者のニーズを生かした、特色ある地域連携・機関連携のあり方について、実際の事例から理解を深めます。
   講 師  野口 登志子 鳴門市役所健康福祉部人権推進課係長

(6) 講義「相談員のメンタルヘルス」
 10:15~11:45
 代理受傷や共感疲労など、相談員自身のメンタルヘルスに対する留意点と、その対処の参考になる技法やワークを学びます。
   講 師  白川 美也子 こころとからだ・光の花クリニック 精神科医・臨床心理士

(7) 講義「女性相談の実態と支援に役立つ法知識」
 13:00~14:30
 配偶者からの暴力被害の実態や女性の自立等の支援に役立つ法律について、平成25年7月の配偶者暴力防止法とストーカー規制法の改正のポイントを踏まえて学びます。
   講 師  番 敦子   日弁連犯罪被害者支援委員会副委員長、弁護士

(8)分科会I「問題を抱えた当事者への支援を考える」
 14:15~17:15
 問題を抱えた当事者に対して実際にどのように支援をしていったらよいのか、課題別コースに分かれて、講義と想定事例の検討から学びます。
   
  A:人間関係に関する相談者への支援
    身近な人間関係に関する相談から見えてくる背景や課題から、人間関係を円滑に行えるようにするための支援について考えます。
    講 師 海渡  捷子    フェミニストセラピィ“なかま”代表

  B:配偶者等からの暴力被害者への支援
    配偶者等からの暴力被害について、相談受理から危機介入、自立支援に向けた実際の対応の留意点について学びます。
    講 師 石本 宗子    久留米市男女平等推進センター相談コーディネーター/社会福祉士

  C:DVを目撃した子どもへの支援
    児童虐待防止法では、DVの目撃も子どもへの虐待とされています。こうした事例に対応した諸機関との連携や子どもの心のケアを
    考えます。
    講 師  中村 敏子   NPO法人女性のスペース「結」副代表理事

  D:自立が難しい相談者への支援
    自分が何をしたいのか、悩みの原因が何にあるのか等、解決への見通しが持ちづらく、相談を繰り返す相談者へ気づきを促す支援に
    ついて考えます。
    講 師  守帰 朋子   フェミニストコーチング大阪代表

●オプションプログラム(希望者のみ)
  ドラムサークル体験
 19:00~20:30
   アフリカやブラジルなど、世界の太鼓や打楽器を即興的に叩きながら、楽しい打楽器アンサンブルを体験します。ストレスの解消や健康
   増進に効果が期待できます。初めて楽器にさわる方でも、楽譜が読めなくても大丈夫です。
   講 師  清水 和美 ドラムサークルぐんま代表

第3日 2月7日(金)

(9)分科会II「現代的な課題に対応する」
 9:00~11:30
 個人と社会のつながり方から生まれる現代的な課題に対応するため、講義とワークを通してテーマに対する理解を深め、相談業務に役立つヒントを探ります。

  A:若年女性の貧困
  働きづらさ・生きづらさを抱え、社会の中で孤立しがちな若い無業シングル女性への支援事業から、その背景や機関連携など今後の課題
  と展望を考えます。
  講 師   植野 ルナ 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会事業企画課

  B: 外国籍女性への支援
  日本で暮らす外国人女性の背景や抱えている問題や現状、相談機関とつながった後の支援や電話相談での留意点について学びます。
  講 師   福島 由利子 ウェラワーリー(外国籍女性及びこどもの支援団体)運営委員・コーディネーター
                  外国籍DV被害者同行支援事業コーディネーター

 C: 女性に対するネット暴力
  ネット環境の変化と共にそのトラブルも増え、想定していなかった被害も広がっています。女性に対するネット暴力被害の最新の現状と
  課題を学びます。
  講 師   藤原 志帆子  NPO法人人身取引被害者サポートセンターライトハウス代表
  
(10)全体会「相談から始まるエンパワーメントをめざして」
 11:45~12:30
 現代的な課題を解決に導く相談業務のあり方、相談者のエンパワーメントにつながる支援について意見交換と共有を行い、これからの相談業務の意義と役割を考えます。

  コーディネーター 田端 八重子 もりおか女性センター長
  報告者  分科会II「現代的な課題に対応する」講師
                          
(11)閉会・アンケート記入
 12:30~12:40

9.申込方法・期限等

応募者多数のため、平成26年1月17日(金)9:00を持って参加者募集を締め切りました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

(1) 方  法
   ①インターネット : 国立女性教育会館ホームページよりお申し込みください。
   ②郵送・FAX : 国立女性教育会館事業課までお申し込みください。

    ※開催要項、別紙1「参加申込書」、別紙2「研修に期待すること」の書式は以下からダウンロードいただけます。

(2) 申込期間 平成25年12月24日(火)~平成26年1月27日(月)午後5時必着(先着順)

※申込期間内でも、定員に達した場合はお申し込みを締切らせていただきます。悪しからず御了承ください

(3) 提出書類 「参加申込書」(別紙1)、「研修に期待すること」(別紙2)

(4) 決定通知 受付後順次発送(所属長宛に文書で通知)します。2月3日までに連絡がない場合は、お手数ですが事業課
           (Tel:0493-62-6724)にお問い合わせください。

10.所 要 経 費

(1) 参加費   無 料

(2) 宿泊費  1泊あたり1,000円 ※前後泊を含む研修期間中(2月4日~7日)に宿泊の場合
(3) 食 費  1食700円~1,000円程度(カフェテリア方式)

(4) 情報交換会費  1,000円(希望者のみ、飲み物・お菓子の軽食程度)
  * 研修期間中の宿泊及び食事は、会館をご利用ください。
  * 交通費・宿泊費などの諸費用について、主催者からの支給はありません。

11.事前学習

参加申込受付後、参加決定のお知らせのなかで省庁ホームページ等の関連資料をご案内しますので、受講前にあらかじめご一読ください。

12.その他

  • 2月5日(水)と7日(金)に東武東上線武蔵嵐山(むさしらんざん)駅と「国立女性教育会館」間で無料送迎バスを運行いたします。
  • 期間中、職員が撮影した写真を、事業記録や広報に使用することがあります。ご了承ください。

 2月5日(水)~7日(金)の2泊3日で「女性関連施設相談員研修」を実施し、複雑・多様化する女性の悩みに適切に対応できる相談員の育成と業務の質の向上に向け、公私立の女性関連施設等における相談員等101名が参加しました。
 開会の後の講義「女性関連施設における相談業務の意義と役割」では、これまでの女性相談の現状と社会的役割を踏まえ、切れ目のない支援や施設における相談事業の位置づけなど、今後の可能性と課題が示されました。2日目の講義では、特色ある地域・機関連携の事例報告、相談業務に役立つ法知識、相談員のメンタルヘルスについて学び、分科会Ⅰで講義や事例検討を通して問題を抱えた当事者への支援を考えました。オプションのドラムサークル体験では、ロビーいっぱいに太鼓の音が響き、リフレッシュの時間となりました。3日目の分科会Ⅱでは若年女性の貧困、外国籍女性への支援、女性に対するネット暴力を取り上げ、参加者は熱心に講義に聞き入り、意見交換を行っていました。全体会で分科会Ⅱの報告とともに、社会資源の活用と相談者自身のエンパワーメントについての課題を共有しました。
 参加者からは、「講義や分科会での成果を業務で早速活用したい」「全国の相談員との交流の機会は貴重だった」などの感想が寄せられました。

当日の様子(抜粋)
【1日目】

講義「女性関連施設における相談業務の意義と役割」
戒能民江氏

情報交換会

【2日目】

講義「相談機関連携と地域課題の解決に向けて」
野口登志子氏

講義「相談員のメンタルヘルス」 
白川美也子氏

講義「女性相談の実態と支援に役立つ法知識」
番敦子氏

分科会I「問題を抱えた当事者への支援を考える」D:自立が難しい相談者への支援
守帰朋子氏

オプションプログラム「ドラムサークル体験」
清水和美氏、鳥川仁美氏

【3日目】

分科会II「現代的な課題に対応する」A:若年女性の貧困
植木ルナ氏

全体会「相談から始まるエンパワーメントをめざして」
コーディネーター 田端 八重子 もりおか女性センター長
報告者      分科会II「現代的な課題に対応する」講師

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