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実施報告

平成26年度第2回「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」

開催期間:平成27年3月19日(木)13:30~16:30 / 定員:100名

開催場所:大宮ソニックシティビル4階 市民ホール403・404


事業内容

企業における男女共同参画の推進、女性の活躍推進を図るために、管理職、人材育成推進者、チームリーダーを対象に研修を実施。

1.趣  旨

 本セミナーは、埼玉県経営者協会が実施するウーマノミクス推進委員会と連携し、企業における女性の活躍推進を図り、男女共同参画社会の形成に資するため、主として埼玉県経営者協会加盟企業の経営者、役員、管理職、現場で活躍する女性リーダーなどを対象に実施します。
 今回は「女性に一歩踏み出させる企業の在り方とは」をテーマに、女性社員の活躍を推進してきた企業の経営者による事例を踏まえた講演と、自らも一歩踏み出してきた女性経営者や管理職の方々によるパネルディスカッションにより、企業の成長戦略としての女性活躍促進についての具体的なヒントを提供します。

2.主  催

独立行政法人 国立女性教育会館(NWEC)

3.共  催

一般社団法人 埼玉県経営者協会ウーマノミクス推進委員会

4.後  援

経済産業省 関東経済産業局

5.会  場

大宮ソニックシティビル4階 市民ホール403・404
  〒330-8669 さいたま市大宮区桜木町1-7-5
   http://www.sonic-city.or.jp/

6.期  日

平成27年3月19日(木) 13時30分~16時30分

7.参 加 者

企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進者、管理職及びリーダー

8.定  員

100名

9.参 加 費

無料

10.日  程

11.内  容

 (1)開会
 13:30~13:40
 (2)基調講演
 13:40~14:40
 「企業の成長戦略としての女性が活躍できるしくみづくり」をテーマに、女性の活躍促進の取組について講演していただきます。
    講師 近藤 宣之    株式会社日本レーザー 代表取締役社長

 (3)パネルディスカッション
 14:50~16:20
 「一歩踏み出す女性をどのように育てるか」をテーマに、先進的な取組をされている企業の事例も交えながら、女性の活躍を促進するための課題や、女性の活躍を創出していく上でキーワードとなるものについてディスカッションしていただきます。
    パネリスト 
        岩崎 裕美子  株式会社ランクアップ代表取締役社長
        山口 和子    埼玉縣信用金庫 南古谷支店長
        近藤 宣之    株式会社日本レーザー 代表取締役社長
    コーディネーター
        内海 房子    独立行政法人国立女性教育会館 理事長
※近藤氏には講演から引き続き、パネリストとしてご登壇いただきます。

 (4)閉会・アンケート記入
 16:20~16:30

12.申込方法・期限等

 (1)申込方法
    添付のちらし裏面の申込書に必要事項を記入し、下記あて先までFAXにてお申し込みください。
    あて先 一般社団法人埼玉県経営者協会
     FAX番号 048-641-0924

 (2)申込期限
    平成27年3月18日(水)(必着)
※先着順に受け付けます。期間内でも定員に達した場合は申込の受付を締め切らせていただきますので、ご了承ください。

13.そ の 他

研修中、職員が撮影した写真を事業記録や広報のために使用することがあります。あらかじめご了承ください。

 3月19日(木)、企業における女性の活躍促進を図り、男女共同参画社会の形成に資することを目的に「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」を実施しました。10月の開催に続く第2回は、一般社団法人埼玉県経営者協会ウーマノミクス推進委員会との共催並びに経済産業省関東経済産業局の後援による開催となりました。当日は大宮ソニックシティ市民ホールを会場に、埼玉県経営者協会加盟企業をはじめ各企業におけるダイバーシティや女性活躍促進の推進者、管理職、リーダーなど65名が参加しました。
 前半の基調講演では「企業の成長戦略としての女性が活躍できるしくみづくり」をテーマに、株式会社日本レーザー代表取締役社長の近藤 宣之さんから、女性の活躍促進の取組についてお話しいただきました。経営破綻状態の企業の存続という観点からダイバーシティの取組を始めて、多様な人財の中でも女性の活躍が業績向上へ大きな力となったとのことでした。女性のライフスタイルに応じて成長できる仕組みとして、同じ仕事を複数で受け持つダブル・アサインメントや、一人が多くの仕事を行うマルチタスクの活用、女性が幹部として活躍できる風土づくりなど紹介されました。また、評価項目を明確化したことによって透明性を保ち、社員が納得し、モチベーションを高める人事制度など、具体的なヒントを数多く提示していただきました。社長自らが率先して社員に声をかけていく風通しの良い社内風土の醸成など、「ヒト」を大切にする近藤社長の経営理念に裏打ちされる充実したお話でした。
 講演の後、内海理事長をコーディネーターに、「一歩踏み出す女性をどのように育てるか」をテーマに、株式会社ランクアップ代表取締役社長の岩崎裕美子さん、埼玉縣信用金庫南古谷支店長の山口和子さん、基調講演でお話しいただいた近藤社長に加わっていただいてパネルディスカッションが行われました。
 まず、お二人の女性パネリストから一歩踏み出す女性としてのご自身のお話をいただきました。
 岩崎社長は化粧品会社を起業し、女性が仕事と子育てを両立できる会社を作ってきた経緯についてお話しいただきました。ご自身が広告代理店での長時間労働を経験し、これでは出産、子育てはできないと考え、残業しないで業績を上げる会社にするべく、仕事のアウトソーシングや上司による部下の仕事の割り振りなど工夫して取組成果が上がっているとのお話を伺いました。
 次に、山口支店長からは、お茶汲み、コピー取りの新人時代に、体調を崩した先輩の代わりに責任ある仕事を任されたことで、仕事のおもしろさを実感し、勉強を始め資格を取り、働くことを真剣に考えるようになったとのことでした。主任には昇級したものの、その後10年足踏みし、自身の向上心とポジティブアクションの草創期とが重なって支店長代理に昇級され、今日に至っているとのお話でした。
 その後、近藤社長も交えて、女性が一歩踏み出すには、「長時間労働の是正」は必要であるとの議論が展開されました。中でも岩崎社長の「終業30分前に帰ってもいいよ制度」については、女性にとって時間の意識を持ち、時間内で効率よく仕事で成果を出す努力をするようになったことなど好事例を伺いました。近藤社長や山口支店長からも、経営者や管理職自らが意識を持ち働きかけ、提案することが大切であるということが提示されました。
 3名のパネリストからは、「女性だからこそできる女性管理職の在り方」や「女性にチャンスを与える」「会社は能力や成果に見合った処遇をする」など数多くのヒントをいただき、会場からも活発に質問が出され、盛会のうちに終了しました。
 参加者からは、「素晴らしいキャリアになるまでの道のりは、私たちにとても身近なことの連続だと言うことが分かり、勇気や希望が持てました」「女性が一歩踏み出せるように、上司が力添えする必要性を感じました。そして女性自身が自分の力で踏み出すことも大切だと思いました」「今後に活かせる考え方やkey wordを学ぶことができました。」「実践されている経営者の方、一歩踏み出した方のお話で、具体的かつ納得性がありました」などの感想が寄せられました。

基調講演 基調講演 

セミナー全体セミナー全体

パネルディスカッションパネルディスカッション

近藤社長近藤社長

山口支店長山口支店長

岩崎社長岩崎社長

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