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実施報告

平成29年度「女子中高生夏の学校2017〜科学・技術・人との出会い〜」

開催期間:平成29年8月5日(土)~7日(月)<2泊3日> / 定員:150名

開催場所:国立女性教育会館(NWEC)


事業内容

 研究者・技術者、理工系大学生との対話、交流を通して女子中高生が科学・技術の分野に自分の新しい可能性を見いだすことをねらいとして、合宿型式の体験型サイエンスプログラムを実施する。あわせて、保護者、教員向けプログラムも実施。

1 趣  旨

 女子中高生が「科学技術にふれ」、科学技術の世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として「女子中高生夏の学校2017~科学・技術・人との出会い」を開催します。
 このプログラムでは、2泊3日の合宿研修期間中、女子中高生が科学研究者・技術者、大学生・大学院生等との交流を通じて、理系進路の魅力を知り、あるいは再確認し、理系に進もうという意思を高めることを目指しています。加えて、合宿研修後に継続的に実施するメンター相談活動により、女子中高生が進路選択、キャリア形成について考えを深めるための支援を行います。
 保護者や教員は、女子中高生にとって最も身近な理解者、支援者です。保護者と教員向けに準備している合宿研修プログラムでは、保護者や教員に理系の様々な分野のキャリアについて知り、また理系分野でキャリアを重ねている女性との交流を通じ、女性と理系キャリアの関係について理解を深めていただきます。また、企画委員や参加者同士での意見交換を通じて、理系進路選択を希望している女子中高生の良き理解者、助言者となるヒントを得ていただくことを目指します。

2 主  催

独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)

3 共  催

日本学術会議「科学者委員会 男女共同参画分科会」
お茶の水女子大学  沖縄科学技術大学院大学

4 後  援

男女共同参画学協会連絡会  埼玉県教育委員会

5 会  場

国立女性教育会館(NWEC)   
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地
電 話:0493-62-6724・6725
FAX:0493-62-6720
Eメール:progdiv@nwec.jp
URL:https://www.nwec.jp

6 期  日

平成29年8月5日(土)~8月7日(月)

7 対象・定員

○女子中高生(中学3年生、高校1~3年生*) … 100名
進路選択について考えている女子 
科学・技術に興味・関心のある女子(進路の文系、理系は問いません。)
*高等専門学校1~3年生、中等教育学校等の場合は、相当する学年が対象です。
 
○保護者・教員 … 50名
対象女子中高生の保護者、中学校・高等学校理系科目教員、進路指導教員など
※保護者の方は上記女子中高生と一緒に参加する場合のみ申込できます。
※教員の方は生徒の引率がない場合でも申込ができます。

8 申込について

(1)申込方法
下記のWEBフォームからお申込みください。

(2)申込期間
平成29年5月23日(火)~6月20日(火)午後5時まで
※応募者多数の場合は、書類選考により参加者を決定します。選考の際は、初めて参加する方を優先します。
※できるだけ多くの学校から参加いただくため、参加申込は1校につき2名までとさせていただきます(各学校で調整をお願いいたします)。

(3)決定通知
参加の可否については、7月7日(金)までに本人宛にEメールにて通知します。
※連絡がない場合は、お手数ですが国立女性教育会館事業課
(電話:0493-62-6724・6725)までご連絡ください。
※以降NWECからの連絡手段は原則Eメールになりますので、progdiv@nwec.jpからの連絡を必ず受け取れるように受信設定をご確認ください。
※郵送、FAXでは申し込むことはできません。

9 所要経費

(1)参加費  無料

(2)宿泊費及び食費
8,100円(1泊1,200円×2泊+食事代5,700円)
【食事代内訳】1日目 夕食 1,050円(和食セット)
       2日目 朝食 850円(バイキング)
           昼食 750円(弁当)
           夕食 2,200円(立食パーティー)
       3日目 朝食 850円(バイキング)
※食物アレルギーがある方は、必ず参加申込の申込フォーム「連絡事項」の欄に具体的に記入してください。
※宿泊について、前泊・後泊をする場合は、別途宿泊費(1泊1,200円)が加算されます。

(3)交通費の補助
参加女子中高生のうち、交通費が学割を適用して往復30,000円を超える方のみ、その費用の一部を補助する予定です(人数によっては補助できない場合があります)。

(4)保険への加入
参加者全員に保険(自宅を出てから帰宅まで)に加入していただきます。詳しくは参加決定時にお知らせします。

10 日程(予定)

【共通】……………女子中高生、保護者、教員共通プログラム
【女子中高生】……女子中高生用プログラム
【保護者・教員】…保護者・教員用プログラム

<第1日 8月5日(土)>

【共通】開校式                            13:00~13:30
開会宣言  永合 由美子 実行委員長(日本女性技術者フォーラム)
あいさつ  内海 房子  国立女性教育会館理事長
      松尾 由賀利 法政大学理工学部教授(日本学術会議第3部会員)
オリエンテーション  古澤 亜紀  茨城県立水戸農業高等学校教諭

【共通】サイエンスアンバサダー「自分の将来について考えよう」     13:30~14:00
 グループ内で自己紹介を行い、合宿研修期間を通してチームとなる仲間のことを知ります。学生TA(学生ティーチングアシスタント)の短い講話を聴き、合宿研修のねらいや目的を理解し、主体的に参加する気持ちを高めます。

【共通】キャリア講演                         14:15~15:45
 過去の夏学卒業生でもあり、学生TAや夏学の企画運営に長く携わった女性や女子中高生にとって魅力的な科学・技術の研究を行っている方から、現在の生活や仕事のことなど理系進路の魅力についてお話を伺い、将来理系で学ぶこと、働くことの意義や理系進路の多様性について理解を深めます。
講師  菅原 愛子  本田技研工業株式会社営業企画部チーフ
       
【女子中高生】学生企画(タイトル未定)                16:00~17:30
講演を聴き、ひとりひとりの女子中高生が感じ、考えたことを他の女子中高生、学生TA、企画委員と共有し、将来理系で学ぶこと、理系の職業に就くことの意義や価値の理解を深めます。理系進路が多様であることを理解します。

【保護者・教員】夏の学校を知る                    16:00~17:30
 今までの夏学の様子をDVDで視聴したり、担当者から説明を受けたりすることにより、3日間の研修の流れや意義を理解するとともに、グループ討議等を通じてお互いの交流を深めます。

     夕 食                           18:00~19:00

【女子中高生】学生企画「サイエンスバトル!?」            19:15~20:45
 グループで協力し合い、学生スタッフが出題する課題やクイズに答えるスタンプラリーに挑戦しながら、グループメンバーの親交を深めます。



【保護者・教員】理系進学を考える                   19:15~20:45
 日本ではなぜ理系分野に女性が少ないのでしょうか。大人は「理系」にどのようなイメージを抱きますか。女子中高生の進路としてはどうでしょうか。ワークショップ形式で意識を深めます。進路選択に悩む女子中高生への支援の在り方についても考えます。
講師  河野 銀子  山形大学   
     「女子中高生の進路選択に関わる課題と支援(仮題)」


【共通】天体観望会<希望者のみ>                   21:00~22:00
 自然豊かな国立女性教育会館の夏の夜空を天体望遠鏡で観察します。

【共通】研究者・技術者とのキャリア・進学懇談会①<希望者のみ>    21:00~22:00
 女子中高生の理系進路選択に向けて、研究者・技術者とさらに話をしたいという参加者のために、進学や就職など、将来のことに関する懇談会を行います。

<第2日 8月6日(日)>

【女子中高生】サイエンスアドベンチャーⅠ「ミニ科学者になろう」    9:00~11:30
 理系の専門分野の研究者・技術者の指導の下、実験・実習にじっくりと取り組みます。日常を科学する「不思議体験コース」と専門性の高い「チャレンジコース」の2種類の実験があります。実験を行うだけでなく、実験の意味や結果について考察してみましょう。(参加者決定後、実験・実習の希望調査を行います。)

【保護者・教員】実験・実習の参加・見学                9:00~11:30
 サイエンスアドベンチャーⅠ「ミニ科学者になろう」の実験や実習を実際に見学・参加することで、研修に取り組む女子中高生の姿を見たり、理系進路選択を応援する意識を高めたりします。

     昼 食                           11:30~12:45
     集合写真の撮影                       12:45~13:00

【女子中高生】サイエンスアドベンチャーⅡ「研究者・技術者と話そう」  13:00~15:50
 女子中高生が理系進路(キャリア)の魅力を知る機会として、理系の様々な分野、世代の人と交流します。

①ポスター展示・キャリア相談
 ポスター展示:協力学会、企業、大学から様々な理系キャリアを歩んでいる人がポスター展示や演示実験を行います。様々な理系分野で活躍する人たちに最先端の技術や各分野で必要となる基礎知識、さらにその分野で活動する人がどのようなライフスタイルをとっているのかを知る機会です。
キャリア相談:研究者、技術者、女子大学生・大学院生に進路選択やキャリアに関する疑問や不安を相談する機会として活用してください。

②国際交流
 留学生が、大学生活、研究活動、日本での生活や母国に帰ってからの夢などについて英語で発表し、セミナー形式でみなさんとディスカッションします。英語でのコミュニケーションを通じて文化的に異なる背景を持つ人の考え方に触れることができます。「留学生TAの母国文化・大学生活の紹介」クラスと「留学生TAの研究紹介」クラスの2クラスに分かれて交流します。

【保護者・教員】夏学講演「理系分野の女性と社会とのつながり」     13:00~15:00
(休憩あり)
講師  井野瀬 久美惠 甲南大学教授 日本学術会議副会長
 「理系分野の女性技術者・研究者へ(仮題)」
講師  芳賀 恒之  NTTアドバンステクノロジ株式会社グローバル事業本部 副本部長
 「企業・産業界における女性研究者・技術者の活躍とその期待(仮題)」
講師  田中 若代  日本女子大学附属中学校・高等学校前校長
 「理科教育における中高大学連携の試み(仮題)」

【保護者・教員】サイエンスカフェⅠ「ポスター展示・キャリア相談見学」 15:00~15:50
 女子中高生の理系進路選択への支援に向けて、男女共同参画学協会連絡会や企業、大学等のポスターブースを回り、最先端の科学技術について知る機会とします。
また理系の進路について相談することで我が子や生徒の進路に関する不安や悩み等の解決に近づける場とします。

【女子中高生】学生企画「Gate Way」              16:00~17:30
 女子中高生が理系の進路についてさらに深く知るため、理系の学びや進路について、多様な理系分野の様々な年代の人々と話し合います。
また、学生企画「キャリア・プランニング」に向けて、科学・技術者や学生TAからアドバイスを受けます。

【保護者・教員】サイエンスカフェⅡ                  16:00~17:30
「理系分野の大学生、新社会人との座談会」       
 理系分野に進学した大学生や大学院生、新社会人としての女性技術者や女性研究者からの講演や座談会を通じて、ロールモデルを知るとともに、最近の大学選択や就職活動といった理系進路選択の現状、理系分野の魅力、中高生のころに大人から受けた影響についても知る機会とします。
講師  (       調整中          )

【共通】交流会                            18:00~19:00
 夕食をとりながら、参加者同士、講師や実行委員、女子大学生・大学院生と交流します。


【女子中高生】学生企画「キャリア・プランニング」           19:15~20:45
 夏学での3日間の学びをもとに、各グループでお互いの考えを話し合いながら、一人一人の具体的な進路を模索し「タイムライン」としてまとめます。

【保護者・教員】サイエンスカフェⅢ                  19:15~20:45
「女性研究者・女性技術者との座談会」
社会人として活躍している女性技術者・女性研究者からの講演や座談会を通して、理系分野でキャリアを積んだ女性のロールモデルを知り、キャリアの変更、家事・育児・介護との両立、海外での生活などの可能性についても意識します。同じ大人としての立場や中高生への思いを共有する機会とします。
講師  (       調整中          )

【共通】研究者・技術者とのキャリア・進学懇談会② <希望者のみ>   21:00~22:00
 女子中高生の理系進路選択に向けて、参加者が研究者・技術者とさらに将来のことに関し相談することができます。

【女子中高生】国際交流「もっと話そう英語」<希望者のみ>       21:00~22:00
 日中の国際交流の時間で異文化や留学生の理系キャリアに対する視点に興味を抱いた女子中高生のために、留学生TAが英語で会話に応じます。

<第3日 8月7日(月)>

【女子中高生】キャリア・プランニングポスター発表会          9:00~11:00
学生企画「キャリア・プランニング」で作成したタイムラインを用いて、班で一つ のポスターを作成し、夏学を通して考えた自分の将来について発表します。

【保護者・教員】夏の学校を振り返る                  9:00~10:00
 女子中高生の理系進路に関する保護者同士の忌憚のない意見交換を行い、この合宿研修の経験をどう生かすかについて考える機会として、3日間の研修を振り返ります。

【保護者・教員】キャリア・プランニングポスター発表会見学      10:00~11:00

【共通】学生企画「夏学振り返りと表彰式」              11:15~11:45
 参加者が一堂に会し、3日間の振り返りを学生スタッフの企画により行います。

【共通】サイエンスアンバサダー任命式・閉校式            11:45~12:15
 女子中高生の参加者全員をサイエンスアンバサダーとして任命します。アンバサダーは、自分の学校や地域に戻った後、学校や友人に夏学の体験を伝えます。
    任命  永合 由美子  実行委員長(日本女性技術者フォーラム)

11 参加にあたって

本事業の活動・成果を普及するため、当日の様子を録画・撮影して会館WEBページに掲載あるいは各種会議等で報告する予定です。あらかじめ御承知おきください。

【全体写真:女子中高生とTA】

 女子中高生が「科学技術にふれ」、科学技術の世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として「女子中高生夏の学校2017~科学・技術・人との出会い」を開催しました。
 
 平成17年からスタートし、13回目となる今年は、8月5日(土)~8月7日(月)の2泊3日で開催。全国から103名の女子中高生、19名の保護者・教員の参加を得ました。
 夏学の中で、女子中高生が科学研究者・技術者、大学生・大学院生等との交流を通じて、理系進路の魅力を知り、あるいは再確認し、理系に進もうという意識を高めることができました。子供たちが進路選択をする際に影響力の大きい保護者・教員を対象とした研修も並行して実施しました。加えて、夏学後も女子中高生が進路選択、キャリア形成について考えを深めるための支援としてメンターマッチング活動を継続的に行っていきます。

第1日 8月5日(土)

開校式

 永合由美子実行委員長(日本女性技術者フォーラム)の開会宣言により、今年の夏学は始まりました。
 共催の日本学術会議松尾由賀利氏(法政大学理工学部教授)からは、激励のお言葉をいただきました。

サイエンスアンバサダー「自分の将来について考えよう」

 横倉隆和企画委員(沖縄科学技術大学院大学)と朝井都学生実行委員長より、夏学のねらいや目的を理解し主体的に研修に参加する気持ちを高めるためのオリエンテーションが行われました。サイエンスアンバサダー活動についての説明やメンターマッチングについての説明を通じて、夏学スタッフがいつでもサポートしてくれる、安心して参加し相談できる雰囲気が広がりました。

キャリア講演

 夏学卒業生でもあり、学生TA(ティーチング・アシスタント)や企画運営にも携わった方、企業において科学・技術の研究を行っている方から、現在の生活や仕事、理系進路の魅力についてお話をいただきました。身近なロールモデルとして、これからキャリアを積んでいく女子中高生にとって大変興味深いメッセージでした。

株式会社ピカソ美化学研究所   小野澤 真美 氏

本田技研工業株式会社   菅原 愛子 氏

【女子中高生】 学生企画「シェアトーーーク!」

 理系の道に進んだ輝く先輩の話を聞いて、自分の考えや思いをみんなでシェアしました。

【保護者・教員】夏の学校を知る

 過去の夏学の様子や、この事業の意義とねらい、3日間の研修内容、中心となる学生企画の流れを共有しました。
 また、自己紹介を通して、参加したきっかけや目的を話しながら、保護者・教員の親睦を図りました。

【女子中高生】学生企画「サイエンスバトル!?」

 初めて出会う仲間と力を合わせてゲームをクリアし、親睦を深めました。

【保護者・教員】理系進学を考える 「講師・研究者との本音(?!)フリートーク」

 日本ではなぜ理系分野に女性が少ないのか。大人は「理系」にどのようなイメージを抱くのか。女子中高生の進路としてはどうだろうか。ワークショップ形式で意識を深めました。

研究者・技術者やTAとのキャリア・進学懇談会

 研究者や技術者が集まり、「学会」ごとに相談テーブルを設置。研究者・技術者のあの頃(中高生時代)をテーマに懇談会が行われました。

天体観望会

 曇り空の中での開催でしたが、天体望遠鏡を使って雲の合間から見える月を観察しました。また、プロジェクションマッピングを活用して、太陽系から宇宙の果てまで、宇宙の広がりや様々な天体についての説明を受けることで夜空の旅ができました。

第2日 8月6日(日)
【女子中高生】サイエンスアドベンチャーⅠ「ミニ科学者になろう」

 16のコースに分かれて、実験実習を行いました。

実験Eコース 最初の一人は誰?感染症集団発生を科学しよう!

実験Iコース フィールドワークに挑戦 嵐山渓谷を探検しよう!

【女子中高生】サイエンスアドベンチャーⅡ「研究者・技術者と話そう」
①ポスター展示・キャリア相談

 40の学会や団体から、様々な分野でキャリアを歩んでいる人がポスター展示や演示実験を行い、同時に進路選択やキャリアに関する疑問や不安を相談する場としました。

②国際交流

 「留学生TAの母国文化・大学生活の紹介」クラスと「留学生TAの研究紹介」クラスの2クラスに分かれて交流しました。

【保護者・教員】夏学講演「理系分野の女性と社会とのつながり」

 ポスター展示・キャリア相談と並行して、保護者・教員向けにビデオレターによる講演と2名の講師を招き、夏学講演を行いました。

【女子中高生】学生企画「Gate Way」

 普段、話をする機会が無い科学者や大学生との交流の場を設けました。興味のあるブースを回り、その人たちがどのような道をたどってきたのかを聞きました。

【保護者・教員】サイエンスカフェⅡ 「理系分野の大学生、新社会人との座談会」

 理系分野に進学した大学生や大学院生、新社会人から女性技術者・研究者の講演や座談会を行いました。

【女子中高生】学生企画「キャリアプランニング」

 夏学での3日間の学びをもとに、一人ひとりの具体的な進路を模索し「タイムライン」としてまとめました。

【保護者・教員】サイエンスカフェⅢ  「女性研究者・女性技術者との座談会」

 社会人として活躍している女性技術者・研究者からの講演や座談会。キャリアの変更や家事・育児・介護との両立、海外での生活などの可能性についても意識することができました。

第3日 8月7日(月)
【女子中高生】キャリアプランニングポスター発表会

 「キャリアプランニング」で作成したタイムラインを用いて、班で一つのポスターを作成し、夏学を通して考えた自分の将来について発表しました。

学生企画「夏学振り返りと表彰式」

 3日間、女子中高生と過ごした学生TAが、グループの様子から、「早起きは三理の徳で賞」や「輝き続けるで賞」など各々に合ったユニークな賞をつけ、表彰式を行いました。また、夏学で得た体験活動を多くの人に伝えていこうという目的のもと、女子中高生を「サイエンスアンバサダー」に任命しました。

 参加した女子中高生からは「現在理系で生物を取っているが、物理にも興味がわき、自分の視野が広がった気がする」「悩んでいた部分が多々あったが、その悩みを多くの方が解決してくれた」「将来自分がなりたい職業に対して、自信が持てるようになった」「今まで知らなかった分野が沢山あった。夢のためにもっと勉強しようと思った」「自分の将来に向けて一歩ずつ頑張っていきたい」等、前向きな意見が多数寄せられました。
 多くのスタッフに支えられて開催することのできた夏学ですが、女子中高生の目には、やさしくサポートし相談にのってくれた学生TA、自分の研究を熱く語ってくれた先生がとても素敵に映ったようです。今度は、学生TAとして夏学に戻ってきたいという声もありました。

 実施については、JST「女子中高生の理系進路選択支援プログラム事業」からの受託、日本学術会議「科学者委員会 男女共同参画分科会」の共催、男女共同参画学協会連絡会の後援をはじめ、お茶の水女子大学、沖縄科学技術大学院大学、埼玉県教育委員会等、多くの団体様からの多大なるサポートをいただきました。厚く御礼申し上げます。

協賛・寄附金いただいた団体 43団体
実験・実習への協力 16団体
ポスター展示・キャリア相談への協力 40団体
スタッフとしての当日参加者 250名以上

研修・イベント