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実施報告

令和6年度「男女共同参画推進フォーラム」

開催期間:令和6年 11月30日(土) / 定員:600名


NWECフォーラム2024チラシ表面

NWECフォーラム2024チラシ裏面

主なプログラム内容

【11月29日(金)】

※宿泊参加者向けプログラムです。

(1)女性教育情報センター・アーカイブセンター展示室ガイドツアー 16:00~(約30分)(20名程度まで、事前申込不要)

(2)情報交換会 18:00~20:00(本館レストラン)要事前申込

【11月30日(土)】

(1)講演「女子差別撤廃条約から見る日本のジェンダー平等の今」10:30~12:00
       講 師  浅倉 むつ子 早稲田大学名誉教授

(2)シンポジウム「日本の男女共同参画、これまでとこれから」13:30~15:30
   第一部 講 師      大沢 真理  東京大学名誉教授
   第二部 登壇者      U-30世代の皆さん 3名(予定)
       コメンテーター  大沢 真理  東京大学名誉教授
       進 行      萩原 なつ子 国立女性教育会館理事長

対象・定員

行政、女性関連施設、企業、大学、学校、NPO、その他の任意団体等において、男女共同参画推進に携わる方、及び男女共同参画推進に関心のある方 600名程度

参加費

無料(ただし、滞在中の食費等は自己負担)
※無料託児(事前申込制、11/30のみ)を希望する方は10/15(火)までに事業課までご連絡ください。

申込みについて

事前の登録が必要です。こちらからお申込みください。

*定員に達し次第締め切ります。
*申込み後には申込完了メールが届きます。
 届かない場合は申込が完了していない可能性がありますので事業課までお問い合せください。
*グループ・団体で参加する方へ:お手数をおかけしますが、申込フォームは参加者お1人につき1件ずつ登録・送信してください。

※宿泊の申込みは締め切りました。
FAQ
フォーラムに関して
A

宿泊がない場合も申込みが必要です。フォームよりお申込みください。受付期間は9 月30 日(月)9:00~ *定員となり次第、受付終了となります。

A

できません。事前申込みが必要です。

A

ありません。後日、ネット配信等もありません。

A

申込フォームより送信ができない場合は、事業課までお問い合わせください。

A

今年度はしていません。会館までのアクセス方法をご確認ください。

A

レストランで昼食が取れます。予約不要です。その他売店の営業やパンの販売などはございません。

A

あります。無料です。本館側の駐車場へとめてください。

A

あります。要事前予約制です。希望される方は10月15日(火)15時までに担当(ml.forum@nwec.go.jp)までご連絡ください。

A

30日(土)のプログラムには手話通訳が入ります。

A

宿泊の申込みをしていない場合は連絡は不要です。宿泊を申込んでいる場合は、11月19日(火)15時までにご連絡ください。それ以降はキャンセル料が発生します。

令和6年度「男女共同参画推進フォーラム」実施報告

 令和6年度男女共同参画推進フォーラムを11月30日(土)に開催し、「ジェンダー平等を実現しよう~社会基盤の整備と推進体制の強化に向けて~」をテーマに、全国から約350名が参加しました。2024年が「男女共同参画社会基本法」から25年であることから、法律や制度などの社会基盤の振り返りと今後の課題を考える機会となりました。

 講演「女子差別撤廃条約から見る日本のジェンダー平等の今」では、浅倉むつ子さん(早稲田大学名誉教授)に登壇いただきました。浅倉さんは、この条約の実効性を強化するためには、選択議定書の批准が必要であると訴えました。2024年10月に公表された国連女性差別撤廃委員会による日本政府の報告書に対する総括所見では、肯定的な点として、刑法性犯罪の改正、DV法改正、政治分野における男女共同参画推進法などが肯定的に評価される一方、以前から繰り返し勧告を受けているが改善されていない項目や、米軍による性暴力、女性議員を増やすための供託金削減措置、指導的地位の女性割合、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツへのアクセス、同性婚などの問題が新たな項目として指摘されたと説明しました。
 
 近年の注目すべき国内の動向として、地方議会を通じて、選択議定書の批准を求める意見書を国に提出する運動が各地で展開されており、最後に、この地方議会の意見書採択運動は、会派を超えた女性議員の協力も生み出しており、地域に民主主義を定着させる想定外の効果をもたらしていると締めくくりました。

講演「女子差別撤廃条約から見る日本のジェンダー平等の今」(浅倉むつ子さん)講演「女子差別撤廃条約から見る日本のジェンダー平等の今」(浅倉むつ子さん)

講演「女子差別撤廃条約から見る日本のジェンダー平等の今」(浅倉むつ子さん)会場の様子

 シンポジウム「日本の男女共同参画、これまでとこれから」では、基本法の起草に携わった大沢真理さん(東京大学名誉教授)に基本法の制定の経緯とその意義について解説いただきました。続くU-30世代の3名を交えたクロストークでは、郡司日奈乃さん(千葉大学大学院人文公共学府博士後期課程/一般社団法人Spice代表理事)、遠藤諒子さん(岩手大学人文社会科学部人間文化課程/ジェンダーカフェinもりおか)、仲川侑希さん(同志社大学大学院総合政策科学研究科博士前期課程/特定非営利活動法人 お客様がいらっしゃいました.副代表)に登壇いただき、当会館理事長の萩原なつ子が進行しました。 

 郡司さんからは学校教育をめぐる研究・実践・政策提言の取組みをしていること、遠藤さんからは地方でジェンダーに関する勉強会をしながらアクションにつなげていること、仲川さんからは生理用品の無償配布や性教育に取り組んでいると報告がありました。

 U-30のそれぞれのアクションを踏まえ、未だに残る制度・慣行のジェンダー不平等を洗い出し、若い世代を含めて解決のためのアクションを起こしていくことの重要性が語られました。

シンポジウム「日本の男女共同参画、これまでとこれから」 シンポジウム「日本の男女共同参画、これまでとこれから」

 なお、前日の29日(金)には約90名が宿泊し、女性教育情報センター・アーカイブセンター展示室ガイドツアー、情報交換会に参加しました。

女性教育情報センター女性教育情報センター

女性アーカイブセンター展示室女性アーカイブセンター展示室

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