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実施報告

2019年度「女子中高生夏の学校2019~科学・技術・人との出会い~」

開催期間:2019年8月9日(金)~11日(日) / 定員:100名

開催場所:国立女性教育会館


事業内容

研究者・技術者、理工系大学生との交流を通して女子中高生が科学・技術の分野に自分の新しい可能性を見いだすことをねらいとして、合宿形式の体験型プログラムを実施。

申し込みを締切ました。多数のお申し込みありがとうございました。

1 趣  旨

 女子中高生が「科学や技術にふれ」、その世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学や技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として「女子中高生夏の学校2019~科学・技術・人との出会い~」を開催します。
 このプログラムでは、2泊3日の合宿研修期間中、女子中高生が理系の研究者や技術者、大学生・大学院生等との交流を通じて、理系進路の魅力を知り、あるいは再確認し、理系に進もうという意思を高めることを目指しています。加えて、合宿研修後にも女子中高生が進路選択、キャリア形成について考えを深めるための支援を行います。

2 主  催

NPO法人女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト(GSTEM−CPP)
独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)

3 後  援(予定・申請順)

男女共同参画学協会連絡会
日本学術会議
国立研究開発法人科学技術振興機構    
内閣府男女共同参画局
文部科学省
一般社団法人日本経済団体連合会
日本腎臓学会
日本原子力学会
日本天文学会
日本化学会
日本応用数理学会
日本分子生物学会
日本数学会
国立研究開発法人理化学研究所
国立研究開発法人産業技術総合研究所

4 会  場

独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)   
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地
電 話:0493-62-6724    FAX:0493-62-6720
Eメール:progdiv@nwec.jp  URL:https://www.nwec.jp

5 期  日

令和元年8月9日(金)~8月11日(日)

6 対象・定員

女子中高生(中学3年生、高校1~3年生※) … 100名
進路選択について考えたい女子 
科学・技術に興味・関心のある女子(進路の文系、理系は問いません。)
※高等専門学校1~3年生、中等教育学校の場合は、相当する学年が対象です。

7 申 込

(1)申込方法
 「女子中高生夏の学校2019 申込フォーム」よりお申し込みください。
 ※郵送、FAXでは申し込むことはできません。

(2)申込期間
 令和元年5月24日(金)~6月21日(金)午後5時まで

(3)選考方法
 応募者多数の場合は、書類選考により参加者を決定します。選考の際は、初めて参加する方を優先しますが、過去に参加した経験がある方の応募も歓迎します。
 また、できるだけ多くの学校から参加いただくため、参加者の決定にあたっては地域バランスなどを考慮することがあります。

(4)決定通知
 参加の可否については、7月5日(金)までに本人宛にEメールにて通知します。
 ※連絡がない場合は、お手数ですが国立女性教育会館事業課(電話:0493-62-6724)まで御連絡ください。
 ※決定通知以降NWECからの連絡手段は原則Eメールになりますので、progdiv@nwec.jpからの連絡を必ず受け取れるように受信設定を御確認ください。

(5)その他
 申込の受付と通知等の業務については、外部業者に一部委託する場合があります。その場合の個人情報の取り扱いについては、万全を期します。ご了承ください。

8 所要経費

(1)参加費は無料ですが、以下の宿泊費及び食費(実費)が別途かかります。

(2)宿泊費及び食費
 8,100円(1泊1,200円×2泊+食事代5,700円)
 【食事代内訳】1日目 夕食 1,050円(和食セット)
        2日目 朝食 850円(バイキング)
            昼食 750円(弁当)
            夕食 2,200円(立食パーティー)
        3日目 朝食 850円(バイキング)

 ※食物アレルギーがある方は、必ず参加申込の申込フォーム「連絡事項」の欄に具体的に記入してください。
 ※宿泊について、前泊・後泊をする場合は、別途宿泊費(1泊1,200円)が加算されます。

(3)交通費の補助
 参加女子中高生のうち、交通費が学割を適用して往復30,000円を超える方のみ、その費用の一部を補助する予定です(人数によっては補助できない場合があります)。

(4)保険への加入
 参加者全員に保険(自宅を出てから帰宅まで)に加入していただきます。詳しくは参加決定時にお知らせします。

9 日  程  

  • <第1日 8月9日(金)>

    開校式                             13:00~13:15
    開会宣言  植松 崇之  NPO法人女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト夏学実行委員会
                 実行委員長
                 (北里大学メディカルセンター室長補佐)
    あいさつ  内海 房子  独立行政法人国立女性教育会館理事長
    オリエンテーション  古澤 亜紀  茨城県立水戸農業高等学校教諭


    イントロダクション「自分の将来について考えよう」        13:20~13:30
     グループ内で自己紹介を行い、合宿研修期間を通してチームとなる仲間のことを知ります。学生TA(ティーチングアシスタント)の短い講話を聴き、合宿研修のねらいや目的を理解し、主体的に参加する気持ちを高めます。


    キャリア講演                          13:45~15:00
     女子中高生にとって魅力的な科学・技術の研究や開発を行っている方から、現在の生活や仕事のことなど理系進路の魅力についてお話を伺い、将来理系で学ぶこと、働くことの意義や理系進路の多様性について理解を深めます。

    「私らしい仕事のつくり方〜ハードウェアスタートアップでの起業〜」
    講師    矢島 佳澄  合同会社techika 代表
     
    「失敗を力に」
    講師    加藤 芽里  東芝メモリ株式会社 メモリ技術革新推進部/SSD事業部応用技術部
           

    学生企画                            15:15~16:15
     講演を聴き、講師のキャリアをワークシートに書き起こしてみることで、将来理系で学ぶこと、理系の職業に就くことの意義や価値の理解を深めます。理系進路が多様であることを理解します。


    学生企画「サイエンスバトル!?」                17:00~18:00
     グループで協力し合い、学生スタッフが出題する課題やクイズに答えるスタンプラリーに挑戦しながら、グループメンバーの親交を深めます。


    夕 食                             18:15~19:15


    研究者・技術者とのキャリア・進学懇談会 <希望者のみ>       19:15~20:00
     理系進路選択に向けて、研究者・技術者とさらに話をしたいという参加者のために、進学や就職など、将来のことに関する懇談会を行います。

  • <第2日 8月10日(土)>

    サイエンスアドベンチャーⅠ「ミニ科学者になろう」          9:00~11:30
     理系の専門分野の研究者・技術者の指導の下、実験・実習にじっくりと取り組みます。日常を科学する「不思議体験コース」と専門性の高い「チャレンジコース」の2種類の実験があります。実験を行うだけでなく、実験の意味や結果について考察してみましょう(参加者決定後、実験・実習の希望調査を行います)。


    昼 食                             11:30~12:45

    集合写真の撮影                         12:45~13:00


    サイエンスアドベンチャーⅡ「研究者・技術者と話そう」      13:00~15:00
     協力学会、企業、大学から様々な理系キャリアを歩んでいる人がポスター展示や演示実験を行います。最先端の技術や各分野で必要となる基礎知識、さらにその分野で活動する人がどのようなライフスタイルをとっているのかを知る機会です。研究者、技術者、女子大学生・大学院生に進路選択やキャリアに関する疑問や不安を相談する機会としても活用してください。


    学生企画「Gate Way」                    15:15~16:45
     女子中高生が理系の進路についてさらに深く知るため、理系の学びや進路について、多様な理系分野の様々な年代の人々と話し合います。
     また、学生企画「キャリア・プランニング」に向けて、科学者・技術者や学生TAからアドバイスを受けます。


    学生企画「キャリア・プランニング」                 17:00~17:30  19:00~20:00
     夏学での学びをもとに、各グループでお互いの考えを話し合いながら、一人一人の具体的な進路を模索し「タイムライン」としてまとめます。


    交流会                               17:40~18:50
     夕食をとりながら、参加者同士、講師や実行委員、女子大学生・大学院生と交流します。

  • <第3日 8月11日(日)>

    キャリア・プランニングポスター発表会                9:00~11:00
     学生企画「キャリア・プランニング」で作成したタイムラインを用いて、班で一つ のポスターを作成し、夏学を通して考えた自分の将来について発表します。


    学生企画「夏学振り返りと表彰式」                  11:15~11:45
     参加者が一堂に会し、3日間の振り返りを学生スタッフの企画により行います。


    サイエンスアンバサダー任命式・閉校式              11:45~12:00
     女子中高生の参加者全員をサイエンスアンバサダーとして任命します。アンバサダーは、自分の学校や地域に戻った後、学校や友人に夏学の体験を伝えます。
    任命  植松 崇之  実行委員長

10 参加にあたって

 本事業の活動・成果を普及するため、当日の様子を録画・撮影してGSTEM−CPP及びNWECホームページ・SNSに掲載します。また、各種会議等の報告でも使用させていただく予定です。あらかじめ御承知おきのうえ、参加申込をお願いいたします。

女子中高生夏の学校2019 ~科学・技術・人との出会い~実施報告

8月9日(金)〜11日(日)、「女子中高生夏の学校2019~科学・技術・人との出会い」(略称:夏学)を開催しました。

 今年で15回目を数える夏学はNWECの「夏の風物詩」。全国から101名の女子中高生が集まり、3日間の合宿研修に臨みました。理系分野で活躍する女性の講演、各学会や企業等による実験・実習やポスター展示など、多彩なプログラムで構成される夏学ですが、最大の目標は、理系に関心を寄せる女子中高生たちが、自分の将来に肯定的で具体的なイメージを持てるようになることです。各プログラムには、様々な分野の研究者・技術者がスタッフとして、また理系の大学・大学院に通う女子学生たちがティーチングアシスタント(TA)として関わっています。TAの中には、この夏学の卒業生もいます。3日間のプログラムには、そんな先輩たちやスタッフに気軽に質問・相談できる場面が散りばめられており、女子中高生たちはそれぞれの関心に従って対話を重ねていました。TAのサポートを受けながらキャリアプランを立てるワークにも挑戦し、最終日のポスター発表会では、皆が3日間を通して考えた自分の将来をいきいきと語り、率直な感想を述べ合いました。
 参加した女子中高生たちからは「多くの分野の人の具体的な話が聞けて、進路の幅がとても広がった。興味があることの学びを深めることもできたし、新しく興味がわいたこともあって、将来を考え直すきっかけになった」、「会った人、一人一人がそれぞれ自分なりの夢や好きな学問を持っていて、夢や好きなものを追求することは本当に素敵なことだと思った。そういう人たちを見て、今まで「叶えばいいな」と何となく思っていた目標が、「絶対に叶えたいもの」に変わった」、「ロールモデルとなる様々な大人たちと出会い、話をしたことで、苦手だからという理由だけで夢をあきらめるのはもったいないし、夢に向かって好きを追求し続ければ良いんだと思えた。自分の目標に対して勇気と自信が持てた」等の感想が寄せられました。

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