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実施報告

「女子中高生夏の学校2018〜科学・技術・人との出会い〜」

開催期間:平成30年8月9日(木)~11日(土)2泊3日 / 定員:80人

開催場所:国立女性教育会館


研究者・技術者、理工系大学生との交流を通して女子中高生が科学・技術の分野に自分の新しい可能性を見いだすことをねらいとして、合宿形式の体験型プログラムを実施。

1 趣  旨

 女子中高生が「科学や技術にふれ」、その世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学や技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として「女子中高生夏の学校2018~科学・技術・人との出会い~」を開催します。
 このプログラムでは、2泊3日の合宿研修期間中、女子中高生が理系の研究者や技術者、大学生・大学院生等との交流を通じて、理系進路の魅力を知り、あるいは再確認し、理系に進もうという意思を高めることを目指しています。加えて、合宿研修後にも女子中高生が進路選択、キャリア形成について考えを深めるための支援を行います。

2 主  催

女子中高生夏の学校実行委員会
独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)

3 後  援(申請順)

男女共同参画学協会連絡会
日本学術会議
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
埼玉県教育委員会
長野県教育委員会
内閣府
文部科学省
一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)
日本腎臓学会
日本原子力学会
日本天文学会
日本化学会
日本応用数理学会
日本分子生物学会
日本数学会
国立研究開発法人理化学研究所
国立研究開発法人産業技術総合研究所

4 会  場

国立女性教育会館(NWEC)   
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地
電 話:0493-62-6724・6725  
FAX:0493-62-6720
URL:https://www.nwec.jp
Eメール:progdiv@nwec.jp       

5 期  日

平成30年8月9日(木)~8月11日(土)

6 対象・定員

○女子中高生(中学3年生、高校1~3年生*) … 80名
進路選択について考えたい女子 
科学・技術に興味・関心のある女子(進路の文系、理系は問いません)。
*高等専門学校1~3年生、中等教育学校等の場合は、相当する学年が対象です。

7 申 込

(1)申込方法
「女子中高生夏の学校2018 申込フォーム」よりお申込ください。

8 所要経費

(1)参加費  無料

(2)宿泊費及び食費
8,100円(1泊1,200円×2泊+食事代5,700円)
【食事代内訳】
1日目 夕食 1,050円(和食セット)
2日目 朝食 850円(バイキング)、昼食 750円(弁当)、夕食 2,200円(立食パーティー)
3日目 朝食 850円(バイキング)
※食物アレルギーがある方は、必ず参加申込の申込フォーム「連絡事項」の欄に具体的に記入してください。
※宿泊について、前泊・後泊をする場合は、別途宿泊費(1泊1,200円)が加算されます。

(3)交通費の補助
参加女子中高生のうち、交通費が学割を適用して往復30,000円を超える方のみ、その費用の一部を補助する予定です(人数によっては補助できない場合があります)。

(4)保険への加入
参加者全員に保険(自宅を出てから帰宅まで)に加入していただきます。詳しくは参加決定時にお知らせします。

9 日  程(予定)

<第1日 8月9日(木)>
開校式                          13:00~13:15
   開会宣言  山本 文子  実行委員長(芝浦工業大学大学院理工学研究科教授)
   あいさつ  内海 房子  独立行政法人国立女性教育会館理事長
   オリエンテーション  古澤 亜紀  茨城県立水戸農業高等学校教諭

イントロダクション「自分の将来について考えよう」     13:20~13:30
グループ内で自己紹介を行い、合宿研修期間を通してチームとなる仲間のことを知ります。学生TA(学生ティーチングアシスタント)の短い講話を聴き、合宿研修のねらいや目的を理解し、主体的に参加する気持ちを高めます。

キャリア講演                       13:45~15:00
過去の夏学卒業生でもあり、学生TAや夏学の企画運営に長く携わった女性や女子中高生にとって魅力的な科学・技術の研究を行っている方から、現在の生活や仕事のことなど理系進路の魅力についてお話を伺い、将来理系で学ぶこと、働くことの意義や理系進路の多様性について理解を深めます。

「グローバルな環境で美を追求」
講師  増本 知里  日本ロレアル株式会社
           リサーチ&イノベーションセンター
           メイクアップ開発研究所 研究員

「社会インフラを担う仕事の魅力と、仕事と家庭の両立のホントのはなし。」
講師  石崎 晶子  パシフィックコンサルタンツ株式会社 
           サービスプロバイダー推進本部
           地域経営戦略部 プロジェクトリーダー

学生企画                         15:15~16:15
講演を聴き、講師のキャリアモデルをワークシートに書き起こしてみることで、将来理系で学ぶこと、理系の職業に就くことの意義や価値の理解を深めます。理系進路が多様であることを理解します。

学生企画「サイエンスバトル!?」             17:00~18:00
グループで協力し合い、学生スタッフが出題する課題やクイズに答えるスタンプラリーに挑戦しながら、グループメンバーの親交を深めます。

     夕 食                     18:15~19:15

研究者・技術者とのキャリア・進学懇談会 <希望者のみ>   19:15~20:00
理系進路選択に向けて、研究者・技術者とさらに話をしたいという参加者のために、進学や就職など、将来のことに関する懇談会を行います。

<第2日 8月10日(金)>
サイエンスアドベンチャーⅠ「ミニ科学者になろう」      9:00~11:30
理系の専門分野の研究者・技術者の指導の下、実験・実習にじっくりと取り組みます。日常を科学する「不思議体験コース」と専門性の高い「チャレンジコース」の2種類の実験があります。実験を行うだけでなく、実験の意味や結果について考察してみましょう(参加者決定後、実験・実習の希望調査を行います)。

     昼 食                     11:30~12:45
     集合写真の撮影                 12:45~13:00

サイエンスアドベンチャーⅡ「研究者・技術者と話そう」   13:00~15:00
協力学会、企業、大学から様々な理系キャリアを歩んでいる人がポスター展示や演示実験を行います。様々な理系分野で活躍する人たちに最先端の技術や各分野で必要となる基礎知識、さらにその分野で活動する人がどのようなライフスタイルをとっているのかを知る機会です。研究者、技術者、女子大学生・大学院生に進路選択やキャリアに関する疑問や不安を相談する機会としても活用してください。

学生企画「Gate Way」                15:15~16:45
女子中高生が理系の進路についてさらに深く知るため、理系の学びや進路について、多様な理系分野の様々な年代の人々と話し合います。
また、学生企画「キャリア・プランニング」に向けて、科学・技術者や学生TAからアドバイスを受けます。

学生企画「キャリア・プランニング」            17:00~17:30
                             19:00~20:00
夏学での学びをもとに、各グループでお互いの考えを話し合いながら、一人一人の具体的な進路を模索し「タイムライン」としてまとめます。

交流会                          17:40~18:50
夕食をとりながら、参加者同士、講師や実行委員、女子大学生・大学院生と交流します。

<第3日 8月11日(土)>
キャリア・プランニングポスター発表会            9:00~11:00
学生企画「キャリア・プランニング」で作成したタイムラインを用いて、班で一つ のポスターを作成し、夏学を通して考えた自分の将来について発表します。

学生企画「夏学振り返りと表彰式」             11:15~11:45
参加者が一堂に会し、3日間の振り返りを学生スタッフの企画により行います。

サイエンスアンバサダー任命式・閉校式           11:45~12:00
女子中高生の参加者全員をサイエンスアンバサダーとして任命します。アンバサダーは、自分の学校や地域に戻った後、学校や友人に夏学の体験を伝えます。
    任命  山本 文子  実行委員長(芝浦工業大学大学院教授)

10 参加にあたって

本事業の活動・成果を普及するため、当日の様子を録画・撮影してNWECホームページ・SNSに掲載あるいは各種会議等で報告する予定です。あらかじめ御承知おきください。

8月9日(木)〜11日(土)、「女子中高生夏の学校2018~科学・技術・人との出会い」(略称:夏学)を開催しました。

 今年で14回目を数える夏学はNWECの「夏の風物詩」。全国から96名の女子中高生が集まり、3日間の合宿研修に臨みました。理系分野で活躍する女性の講演、各学会や企業等による実験・実習やポスター展示など、多彩なプログラムで構成される夏学ですが、最大の目標は、理系に関心を寄せる女子中高生たちが、自分の将来に肯定的で具体的なイメージを持てるようになることです。各プログラムには、様々な分野の研究者・技術者がスタッフとして、またかつて参加者として夏学に参加し現在は理系の大学・大学院に通う女子学生たちがティーチングアシスタント(TA)として関わっています。プログラム全体には、気軽に質問・相談できる場面が散りばめられており、女子中高生たちはそれぞれの関心に従って対話を重ねていました。TAのサポートを受けながらキャリアプランを立てるワークにも挑戦し、最終日のポスター発表会では、皆が3日間を通して考えた自分の将来をいきいきと語り、率直な感想を述べ合いました。
 台風の接近に伴い、急遽2時間スタートを遅らせての開催でしたが、女子中高生たちからは「夢が現実的になって、諦めないと思えたこと、少し道が見えてきたことがとても大きな収穫だった」「いろんな考えを聞けて視野が広がった感じがした。最初は緊張していたけど、すごく楽しくて充実した3日間でした」等の感想が寄せられました。

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