研修・イベント

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実施報告

令和2年度「男女共同参画推進フォーラム」

開催期間:令和2年 8月27日(木)~9月26日(土)


事業内容

地域の男女共同参画推進リーダーの力量を形成するため、男女共同参画社会のあり方について今日的課題解決の視点から学ぶとともに、推進方策を探る。専門的知見・マネジメント能力・ネットワークの活用力等を向上させるための研修プログラム。

「新型コロナウイルス感染症予防対策としてのオンラインによる実施について」

 NWECでは、令和2年度「男女共同参画推進フォーラム」実施に向けて準備を進めてきましたが、新型コロナウイルス感染症予防対策として、本年度は、NWECを会場として使用せず、オンライン(インターネット配信)形式で実施することとしました。
令和2年8月27日(木)~9月26日(土)までの期間、特設サイトを設け、基調講演、シンポジウム、各団体の取組等を配信する予定です。
 特設サイト申込開始は8月27日(木)9時からとなります。

【お知らせ】
7月 7日 開催要項にあるQRコードが誤っていたため、正しいものに差替えました。
7月31日 「参加方法」、「ワークショップ・パネル展示・情報のひろば一覧」を公開しました。

※「ワークショップ・パネル展示・情報のひろば一覧」の配信日未定については随時更新します。
※基調講演・シンポジウムはパブリックビューイング可能です。こちらへの連絡等も不要です。ただし、特設サイトからではなくNWECホームページからご視聴いただきますようお願いします。

1.趣 旨

 男女共同参画の推進に関心のある人々が課題を共有し、ともに解決策を探る研修機会として「男女共同参画推進フォーラム」を実施します。また、このフォーラムを契機に、地域・組織・分野を越えた交流学習が進み、連携・協働して男女共同参画を推進するネットワーク形成が強化されることを期待します。
 今年度は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、インターネット配信によるオンライン形式とし、NWECホームページ及び開催期間中に開設する「男女共同参画推進フォーラム」特設サイト上で開催します。

2.テーマ

つなぐ、あらたな明日へ ~女性も男性もともに暮らしやすい社会を創る~

3.主 催

独立行政法人国立女性教育会館

5.参加者

 行政、男女共同参画センター、企業、大学、NPO、その他の任意団体等において男女共同参画の推進に携わる方及び男女共同参画推進に関心のある方  1,000名

6.参加費

無料

7.内 容

(1)主催者あいさつ                       オンデマンド配信:開催期間中
 主催者:内海 房子  独立行政法人国立女性教育会館理事長

(2)メッセージ「男女共同参画推進フォーラムに寄せて」      オンデマンド配信:開催期間中
 男女共同参画推進に取り組む各機関から、開催を記念してメッセージをいただきます。
 メッセージ(調整中):内閣府男女共同参画局
            文部科学省総合教育政策局
            UN Women日本事務所
            特定非営利活動法人全国女性会館協議会

(3)基調講演
 「私たちはジェンダー平等をどこまで達成できたのか?~世界から見たニッポン~」
 ライブ配信   :8月27日(木)13:30~15:00
 オンデマンド配信:ライブ配信後〜開催期間中

 1995年に北京で開催された世界女性会議(北京会議)は、各国に大きなインパクトを与え、男女平等施策を押し進める原動力となりました。
 また、今、新型コロナウィルスによる世界的危機の中、健康で豊かで平和な社会構築のために、ジェンダー平等の実現がいっそう強く求められています。
 しかし、各国の男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数の日本の順位は下がり続け、昨年は153か国中121位と最低記録を更新しました。
 「北京+25」の今日に至るまで、他の国々はいったいどのような取組をしてきたのでしょうか。
 また、日本がこれまで達成してきたこと、そしてこれからこの低迷を打破するために取り組むべきこととは何でしょうか。性差別の撲滅に向けて国内外で長年尽力してこられた林陽子氏にうかがいます。
 講師:林  陽子  弁護士、前国連女性差別撤廃委員会委員長、
           G7ジェンダー平等諮問委員会委員

(4)シンポジウム
 「傷ついている誰かを取り残さない~ジェンダーに基づく暴力(GBV)とたたかう現場からの提言~」
 ライブ配信:9月17日(木)19:00~20:30
 録画配信 :9月26日(土)10:30〜12:00

 女性に対する暴力防止が世界的なトピックとなったのも、北京会議でのことでした。その後、日本でも暴力防止に向けた意識啓発や被害者支援に関わる法整備等が行われてきましたが、いまだに被害の報告は後を絶ちません。現在では新型コロナウィルス感染症拡大による生活環境や経済状況の変化等によって、新たに、あるいは、いよいよ深刻なDVや性暴力に晒される人々も出てきています。
 こうした現況を踏まえつつ、このシンポジウムでは、暴力防止に向けて日々活動しておられる方々とともに、ジェンダーに基づく暴力(Gender-Based Violence)を容認してきた社会を変えていくために、私たちが取るべきアクションについて考えていきます。
 コーディネーター:小島 慶子  エッセイスト、タレント
                 東京大学大学院情報学環客員研究員
 シンポジスト  :北仲 千里  NPO法人全国女性シェルターネット共同代表
                 NPO法人性暴力被害者サポートひろしま代表理事
                 広島大学ハラスメント相談室/准教授
          多賀  太  一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン共同代表
                 関西大学文学部教授
          山本  潤  一般社団法人Spring代表理事
                 SANE(性暴力被害者支援看護師)

(5)ワークショップ・パネル展示
 一般公募による団体・個人が、男女共同参画、ダイバーシティ及び女性の活躍推進を目的とした日頃の研究、教育、学習、実践活動の成果を発表する場として、ワークショップ及びパネル展示を実施します。ワークショップ及びパネル展示のテーマは「第4次男女共同参画基本計画」に示されている施策などを参考に設定した、以下の7分野です。

<ワークショップ ・パネル展示のテーマ>

(6)情報のひろば
 一般公募に基づき、各地で男女共同参画に取り組む団体・個人を、交流学習のための情報資源として紹介します。

<プログラム掲載場所・掲載期間>

8.参加方法 及び 参加申込受付期間

(1)方 法 
開催期間中にNWECホームページ(https://www.nwec.jp)及び「男女共同参画推進フォーラム」特設サイトを閲覧してください。
「男女共同参画推進フォーラム」特設サイトの閲覧には、NWECホームページ掲載「参加申込フォーム」からの参加申込が必要です。参加申込を行うと「特設サイト」にログインできます。

(2)参加申込受付期間 (開催期間に同じ)
令和2年8月27日(木)9:00 ~9月26日(土)17:00
*「男女共同参画推進フォーラム」特設サイトに出展しているワークショップには、そのワークショップ専用の参加申込が必要なものもあります。詳しくは、各ワークショップの案内に従ってください。

9. 出展者選定委員会

一般公募による出展プログラム(ワークショップ・パネル展示・情報のひろば)に関する選考を行います。
 選定委員長:犬塚 協太  静岡県立大学国際関係学部教授
  選定委員:小野島恵子  公益財団法人21世紀職業財団事業推進部長
       納米恵美子  特定非営利活動法人全国女性会館協議会代表理事

10.その他

以下の点について、あらかじめ御了承ください。
(1)参加者同士の交流・情報交換の促進を目的としたフォーラムですので、署名運動や行き過ぎた勧誘、募金等は御遠慮願います。
(2)申込書等で得た個人情報については、事業実施のための連絡及び参加者の統計情報として使用します。その情報は厳重に管理し、取扱いには十分留意いたします。
(3)期間中、当館が記録した動画・静止画等を広報や報告に使用する場合があります。
(4)感染症、気象状況、天災、官公庁からの指示、その他主催者が研修を安全かつ円滑に実施することが困難と判断した場合には、やむを得ずプログラム内容の変更又は開催を中止する場合があります。
なお、最新情報は、NWECホームページでお知らせします。

 令和2年8月27日(木)~9月26日(土)、「男女共同参画推進フォーラム」を初のオンライン形式で開催しました。

 男女共同参画の推進に関心のある人々がともに課題を共有し解決策を探る、年1回の大イベント「男女共同参画推進フォーラム」。今年度は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、初めてオンライン形式をとって開催しました。
 テーマは昨年に引き続き、「つなぐ、あらたな明日へ〜女性も男性も暮らしやすい社会を創る〜」。会期中限定で公開したフォーラム特設サイトには、全国から募集したワークショップ、パネル展示等77件に加え、会館提供プログラム(基調講演、シンポジウム)、関係機関のビデオメッセージ(内閣府、文部科学省、UN Women日本事務所、全国女性会館協議会)等が掲載され、場所・時間の制約を超えて、男女共同参画推進に関わるさまざまな情報や人々につながることのできる場となりました。会館提供プログラムとビデオメッセージは、参加申込なしで視聴できるよう会館ホームページにも掲載、「地域の関係者と一緒に視聴し、感想を述べ合う時間を持ちました」という報告も多数寄せられました。

■基調講演「私たちはジェンダー平等をどこまで達成できたのか〜世界から見たニッポン〜」

ライブ配信:8月27日(木)13:30〜15:00
オンデマンド配信:ライブ配信後〜開催期間中

 2020年は、各国のジェンダー平等推進に大きなインパクトを与えた第4回世界女性会議(北京会議)からちょうど25年目にあたります。そこで今年のフォーラム基調講演では、ぜひ国際的な視点からこれまでの歩みを振り返り、日本がこれから取り組むべき課題について共有したいと考え、弁護士で前国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)委員長の林陽子さんに講師をお願いしました。
 林さんはまず、北京会議後にはグローバル経済、武力紛争の激化等によって世界中で女性の貧困が深刻化し、支援もより困難になっていること、その一方で、女性の人権に言及したウィーン宣言を発端に、近年の#MeToo運動に至る様々な努力の積み上げによって、女性に対する暴力対策やリプロダクティブヘルス/ライツに関する取組などには一定の前進があったことを述べました。そして、ジェンダーギャップ指数121位の日本がこれから取り組むべき主な課題として、構造的な差別を含む各法律の是正、国内人権機関を伴った包括的差別禁止法の制定、クオータ制の導入、ジェンダー平等に取り組む国内本部機構の強化、人権条約の個人通報制度批准を挙げ、ジェンダー平等先進国の取組やCEDAWの勧告といった専門的知見を取り入れて積極的に具体策に取り組むべきだと強調しました。また、英国の法律家が「COVID-19対策が功を奏している国々には女性の指導者が多いが、それは女性に生得的な資質があるからではなく、女性リーダーを生み出すその国の、硬直的な不平等のない民主的なありようを反映しているのだ」と書いていることを紹介。SDGsでは2030年までにジェンダー平等の実現をめざしていることを踏まえ、「10年後に向けて日本社会がどうあってほしいのか、知恵を出し合いグランドデザインを描いて、行動を起こしていこうではありませんか」と締めくくりました。
 林さんが接してこられた、各国でジェンダー平等実現に真剣に取り組む人々のエピソードもたくさん盛り込まれ、ライブ配信参加者からの質問にも次々と即答くださって、オンラインにもかかわらず、大変いきいきとした力強いプログラムとなりました。参加者からは「121位は変えることができると納得しました」「仕組みを作ることが必要だとよくわかりました」「CEDAW委員長としての実績を背景に発言されたので、とても説得力があった」「教えている学生たちにも聴かせたい」と多くの感想が寄せられ、オンデマンド配信の再生回数は会期中だけで約2800回を数えました。この講演の動画はNWEC動画サイト「NWEC Channel」でも視聴できますので、ぜひご覧ください。

■シンポジウム「傷ついている誰かを取り残さない〜ジェンダーに基づく暴力(GBV)とたたかう現場からの提言〜」

ライブ配信:9月17日(木)19:00〜20:30
録画配信:9月26日(土)10:30〜12:00

 北京会議の大きな功績の一つは、女性に対する暴力がジェンダー平等実現の阻害要因となっていることに焦点を当てたことでした。北京会議以降、その撲滅を訴える支援者や被害当事者たちの声が少しずつ広がり、最近では日本国内でも人々の関心が高まってきています。このシンポジウムでは、ジェンダーに基づく暴力の撲滅に向けて第一線で取り組んでおられる方々をお招きし、それぞれの活動について伺いながら、私たちが取るべきアクションについて考えました。3人の気鋭のシンポジストを当日コーディネートくださったのは、タレント・エッセイスト・東京大学大学院情報学環客員研究員の小島慶子さん。小島さんのテンポよい進行のもと、身近な性差別の問題から教育、法整備、メディア等の背景にあるジェンダー格差構造を読み解きつつ、誰もが安心して暮らせる社会にするための方策について、現場の経験に根ざした真摯な提言が繰り出されました。参加者からは「社会の基盤から見直していくべき抜本的な課題が多いことと、それでも一人の人間としてできることも多々あることがわかり、身近な部分から行動していかなければと思いました」「コロナ禍ならばこそ進めていかねばならないテーマで、聞きごたえがあった」「男性からの視点を聞くのは初めてだったので興味深かった」等の感想が寄せられました。
 残念ながら動画の記録はありませんが、シンポジウム終了後に小島さんからお寄せいただいたメッセージを通して、ぜひ当日の熱気に触れてください。

■コーディネーター/小島慶子さんからのメッセージ

 2017年の改正まで、性犯罪に関する刑法は110年もの間、変わっていませんでした。この社会でいかに性の尊厳が軽んじられてきたかの表れと見ることができます。改正は大きな一歩でしたが、まだ肝心のところが明治のままです。暴行・脅迫、心神喪失・抗拒不能の要件をなくし、全ての同意のない性行為を罪に問えるようにしなくてはなりません。  
 今回のシンポジウムでは、一般社団法人Spring代表理事の山本潤さんから、刑法改正見直しの要点と具体的な見通しについてお話がありました。最速で2022年度の国会での成立を目指すには、2021、22年と引き続き市民が「見直しを」と声を上げ続けることが重要です。
 NPO法人全国女性シェルターネット共同代表の北仲千里さんは、コロナ下でDVが増加した理由は外出自粛だけでなく、経済的に追い詰められた男性の不安がより弱い立場の女性に向けられたことにあると指摘。背景には不安定な雇用で働く人の増加や、女性が経済的に自立することが難しい社会構造があります。深刻化する貧困やジェンダー格差の問題がコロナ下で顕著になったのです。
 一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン共同代表の多賀太さんからは、男性が、加害者はもちろん、傍観者にもならないことが重要であるというお話がありました。被害の実態を知り、“男らしさ”にとらわれて暴力を肯定していないか自問し、日頃から女性を対等な存在として認識することが第一歩です。時代の変化の中で男性が不安を暴力に変えないようにするための社会的な取り組みも必要でしょう。
 皆さんが共通して指摘したのは、包括的な性教育の実施と、性的同意の周知の必要性、そしてメディアの影響についてでした。テレビやネットでは性が商品化され、性差別や性暴力を矮小化する表現も多く見られます。また、性暴力の描き方が典型化することにより被害に気づきにくくなったり、被害者バッシングなどの深刻な二次被害が引き起こされます。
 社会を変えるには、法改正と同時に教育やメディア表現をアップデートして、人々の認識を変えることが重要です。性暴力被害を「言ってはならないこと」から「あってはならないこと」に。それぞれの持ち場で粘り強く発信しましょう。

■ワークショップ・パネル展示・情報のひろば

今年度のフォーラムの企画で最も悩んだのは、毎年プログラムのメインとなってきた数々のワークショップ・パネル展示をどうするか、ということでした。人と人とが出会ってこその交流学習が本来のフォーラムの姿ですが、感染症拡大の恐れがある中、やはり例年通りの運営はできません。また、具体的な企画を検討し始めた3月頃には、オンライン・ツールがまだそれほど普及しておらず、使いこなせる人も少なかったのです。そのような中でオンラインでの出展を募集したところで、果たして応募があるかの見通しも立ちません。同様の研修施設に聞いても、「今のところイベント開催は全て保留にしている」とのこと。日々刻々と変わる情勢を睨みながら慎重に検討を進める中で、フォーラム自体の中止や延期、という選択肢も浮上しました。
しかし最終的には、全てのプログラムをオンラインで開催しよう、との決断に至りました。このような状況だからこそ、男女共同参画を進める歩みを止めることなく、いま見えてくる課題の解決のために、私たちがそれぞれの場で積み上げてきた取組、また、その中から生まれた知恵を共有する場が重要なのではないか、と考えたからです。
そうと決まればさっそく、一旦呼びかけていたワークショップ・パネル展示の募集要項をオンラインでの出展形式に改め、ホームページで再告知を行いました。気軽に出展できるよう、文章と写真で日頃の活動紹介ができる部門も新設し、例年本館ロビーに設ける情報交換コーナーにちなんで「情報のひろば」と銘打って募集しました。
 さて、蓋を開けてみると、短い準備期間となったにもかかわらず、全国から例年と変わらない数の応募がありました。すでにオンライン発信に豊富な経験をもつ団体もありましたが、多くが「この機会にオンライン・プログラムに挑戦してみよう」という団体でした。

 そして、選定委員会での厳密な選考を経て、ワークショップ28件、パネル展示12件、情報のひろば37件のプログラムが、8月27日午前9:00のフォーラム特設サイトオープンと同時に画面上に並び、その後1ヶ月にわたって、第4次男女共同参画基本計画から抽出した7つのテーマに基づく多彩なプログラムでにぎわいました。ワークショップでは、ビデオ会議システムを駆使して海外との中継を行ったり、オンデマンド配信の講義とライブ配信のグループワークを組み合わせたり、とオンラインならではの工夫もさまざま。オンデマンド配信の動画や、パネル展示・情報のひろばなどは、自分のペースで見ていくことができます。また、関心と都合に合わせていくつものプログラムに参加できるので、特設サイトトップに設けたカレンダーから今日視聴できるプログラムを選んで“ハシゴ”をする参加者もたくさんいたようです。

 終了後、参加者からは「遠くに住んでおり、勤務の都合等もあって毎年NWECまで行くことができなかったが、今年は思いがけず参加できて良かった」「どれも良い企画で視野が広がり勉強になった」「ライブや録画といった形式を選べたのも良かった」「例年パネル展も楽しみにしているが、限られた時間の中でじっくりみることができなかったのでオンラインは良かった」等、出展者からは「北海道から九州まで普段の活動では会うことのできない方から視聴があり、感想もいただくことができて参加してよかった」「苦労もあったが、このフォーラムでの経験は次につながる大きな成果となった」等といった感想が寄せられました。一方で「オンラインはとても便利ではあるが、参加者間の関係を深めにくく物足りない。やはりワークショップは会場の対面で行いたい」「日頃の活動の成果など持ち寄り、情報交換をし、交流を深めることができる多くの全国の仲間との直接の出会いは得難い経験を生み出す」「『1年に一度、ヌエックに集う』。オンラインでは得ることのできないものがたくさんあると思います」等、例年通りのNWECを会場にした開催を強く望む声も多数ありました。

 感染症の拡大という思いがけない出来事によって、出展者、参加者、そしてNWECも初めてチャレンジすることになったオンライン・フォーラムでしたが、たゆむことなく男女共同参画を推進していこう、と思いを寄せてくださった皆様のご協力によって、有意義な1ヶ月間を多くの方々と共有することができました。職員一同、心より御礼を申し上げます。来年の開催形態については未定ですが、嵐山のNWECで皆さまとまた直接お会いできる日が1日も早く来ることを願っています。

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