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実施報告

平成27年度「ダイバーシティ推進リーダー会議」

開催期間:平成27年7月10日(金)~11日(土)<1泊2日> / 定員:30名

開催場所:国立女性教育会館 /


事業内容

 企業における女性の活躍推進を図り、男女共同参画社会の形成に資するために、企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)推進リーダーを対象に研修を実施する。

1.趣  旨

 企業における女性の活躍促進を図り、男女共同参画社会の形成に資するため、企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)を推進するリーダーが集う会議を開催します。
 企業において何が課題になっており、どのような対策が行われているかについて情報を共有し、それらの課題を克服するための有効な取組について共に探ります。
 さらに、参加者同士による情報交換やネットワークづくりの場を提供します。

2.主  催  

独立行政法人 国立女性教育会館(NWEC) 

3.会  場   

国立女性教育会館
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL 0493-62-6725
FAX 0493-62-6720
Eメールアドレス   progdiv@nwec.jp
ホームページ URL http://www.nwec.jp/

4.期  日

平成27年7月10日(金)~7月11日(土) 1泊2日(※)
※ 初日のみの参加も可能です。

5.参 加 者

企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進リーダー

6.定  員

30名

7.日  程

8.内  容

第1日 7月10日(金)

(1)開会  主催者あいさつ 内海 房子 国立女性教育会館理事長
 13:15~13:30
   
    
 
(2)講演「女性の活躍を創出するために~成功のカギは働き方改革と男性の家庭進出~」
 13:30~14:30
 女性の活躍推進が社会的な大きな流れになる一方で、日本ではなぜ女性の社会的活躍が進まないのか、残業が当たり前の職場風土や根強い性別役割分担意識など、日本独自の事情が存在します。それらの問題点について国際的視野から分析しつつ、女性の活躍を創出していく上で何が必要なのかについて具体的にお話いただきます。
   講 師:パク・スックチャ  アパショナータInc. 代表 
                   ワークライフコンサルタント
(3)パクさんを囲んで
 14:30~15:10
 講演いただいたパクさんを囲んで、ダイバーシティ推進について参加者の皆さんの課題も踏まえて意見交換します。

             ~ 休憩~

※休憩時にウィメンズショップ・パッチワークの協力により、有機栽培コーヒーをご提供します(200円)。パッチワークはフェアトレードを扱う女性起業ショップです。

(4)ディスカッション1
 15:30~17:00
 グループに分かれて参加者同士の自己紹介を通し、企業におけるダイバーシティ推進の背景や課題を共有するためのディスカッションを行います。

(5)女性教育情報センター見学
 17:30~18:00
 国内外の10万冊を超える図書や1977年から現在まで38万件以上を蓄積した新聞切り抜き記事など、女性関連の情報が数多く所蔵されている専門図書館を見学します。

※情報交流会【有料3,000円(消費税込)】                               18:30~20:00
○立食形式の交流会です。他企業からの参加者の方との情報交換・ネットワーク作りを行います。

第2日 7月11日(土)

(4)NWECからの情報提供
 9:00~10:00
 「女性の活躍推進が企業のパフォーマンスに与える影響」「女性の活躍推進の障害」「生産性、競争力を高めるために企業は何をなすべきか」等について、国際比較データを交えて紹介します。
   講 師:洲脇みどり   国立女性教育会館事業課客員研究員

(5)ディスカッション2
 10:10~12:00
 ダイバーシティ推進リーダーがリーダーシップをとる際に必要となるコミュニケーション能力を高める手法の一つであるアクションラーニングを学び、今ある問題に対処するための実践的なディスカッションを体験します。
   講 師:堀本麻由子  国立女性教育会館事業課客員研究員

(6)ディスカッション3
 13:00~15:00
 アクションラーニングを使った問題解決を図りつつ、企業における女性活躍推進にかかわる課題を明らかにし、今後向かうべき方向性を共有します。

(7)閉会・アンケート記入
 15:00~15:15

9.所要経費

(1)研修参加費   無料

(2)宿泊費      会議期間中は1泊1,000円(前・後泊も1泊1,000円)

(3)情報交流会費 3,000円(消費税込)【希望者のみ】
   本館レストランにおいて、1日目に夕食を兼ねた情報交流会を立食形式で行います。

10.申込

(1)申込方法
 「ダイバーシティ推進リーダー会議」参加申込書に必要事項を記入し、下記メールアドレスに送信ください。
 Eメールアドレス:progdiv@nwec.jp

(2)申込期限 平成27年7月8日(水) 17:00締切

11.その他

期間中、職員が撮影した写真を、事業記録や広報のために使用することがあります。あらかじめご了承ください。

 7月10日(金)~11日(土)企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進リーダーを対象に、平成27年度「ダイバーシティ推進リーダー会議」を国立女性教育会館(NWEC)で開催し、全国から15名の方に参加いただいた。
 今回のテーマは「女性の活躍促進は企業価値向上をもたらす」。
1日目には「女性の活躍を創出するために~成功のカギは働き方改革と男性の家庭進出~」として、ワークライフコンサルタントのパク・スックチャ氏による講演と参加者との意見交換が行われた。パク氏からは、海外での勤務経験なども踏まえ、ビジネスや雇用形態の変化から、ワークライフバランスとダイバーシティを進めなくてはいけない状況にあること、日本は両立支援など制度は手厚いのに「女性活躍」がなかなか進まないこと、会社においては働いた時間でなく成果での評価が大切であること、家庭では夫の家事への進出が重要であることなどを解説された。参加者との意見交換では、「時短勤務」の考え方や「両立支援から活躍支援」に進まない現状、「家庭内での夫の家事分担」など、活発な意見が多くの参加者から出された。
 まとめとして、女性活躍推進をサポートするには、「性別にかかわわらない長時間労働の是正」、「柔軟な勤務形態(フレックスタイム、etc.)」「評価制度の改革」が必要であり、「男性が家庭責任を果たせるようになること」は個人、組織、社会にとってWin-Winになることであると締めくくられた。
 その後と2日目にわたって行われたディスカッションでは参加者は、リーダーに必要とされるコミュニケーション能力を高めることを目的として、「アクションラーニング」手法を体験。参加者一人ひとりが課題に向き合い、各企業の課題解決に向けた新たな気づきと、効率の良い会議の手法を学んだ。それぞれの問題を共有し解決策を話し合う中で職場に持ち帰って取り組むべき方向性や具体策を探った。また、情報提供ではNWEC客員研究員の洲脇みどり氏が、「統計から見た女性の活躍推進と企業のパフォーマンスの関係について」をテーマに、世界と比較した日本の状況と課題についてデータを示し、企業の経営にとっても女性活躍が不可欠であることを解説。情報交流会では、参加者同士の情報交換やネットワークづくりを進めることができた。
参加者からは、「職場にいるだけでは決して味わえない感覚、知識を体験できた」「参加者の多様な考え方に刺激を受けた」「ダイバーシティやアクションラーニングの内容を具体的に知ることができた」「他企業の取組や思いを聞くことができてとても参考になった」「情報提供では知りたかったことのデータがまとめられていてとてもわかりやすかった」「アクションラーニングは短い時間で内容の濃い会議の進め方ができて、会社でも取り入れたい」「研修前と研修後で時短勤務の考え方が変わった」等の感想が寄せられた。

パク・スックチャ氏(アパショナータ代表)による講演パク・スックチャ氏(アパショナータ代表)による講演

パクさんを囲んでパクさんを囲んで

ディスカッション(アクションラーニングを用いて)ディスカッション(アクションラーニングを用いて)

情報交流会情報交流会

NWECからの情報提供(洲脇客員研究員)NWECからの情報提供(洲脇客員研究員)

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