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実施報告

平成28年度アーカイブ保存修復研修(基礎コース)+(実技コース)

開催期間:平成28年11月30日(水)~12月2日(金) / 定員:基礎コース:30名 /実技コース:20名

開催場所:国立女性教育会館


独立行政法人国立女性教育会館では、女性の歴史を今に生かし、未来につないでいくために、女性に関わる原資料(女性アーカイブ)の保存と活用に取り組んでいます。

その活動の一環として、アーカイブの保存や整理について新しい情報をお求めの方や、これから業務にとりくむ方のために、平成21年度からアーカイブの研修を実施しています。

平成28年度は、アーカイブの作成や保存に関する実践報告と参加者によるディスカッションを行う基礎コースと、資料の保存修復を実習形式で学んでいただく実技コースを開催します。

女性アーカイブの保存・提供に携わる実務者の方、大学・機関等の図書館職員の方のご参加をお待ちしております。


1.期  日

平成28年11月30日(水)~12月2日(金)
① 基礎コース:11月30日(水)午後
 *オプション(工房見学):12月1日(木)午前
② 実技コース:12月1日(木)午後~12月2日(金) 1泊2日

・基礎コースのみ、実技コースのみ、基礎・実技通しての参加、いずれも可能です。
・実技コースは全日参加の方を優先とします。(どちらか1日のみの参加も可能です。)
・実技コース参加の方は国立女性教育会館に1泊1,200円でご宿泊いただけます。

・オプションは実技コース参加の方を優先とします。
・オプションのみのご参加はできません。基礎コースか実技コースにご参加ください。

2.募集人員

女性関連施設職員、図書館の実務担当者、地域女性史編纂関係者

① 基礎コース:30名
② 実技コース:20名  
* オプション(工房見学):20名 

3.日程・内容

<11月30日(水)>
基礎コース

受付(12:45~13:00)
(1)開会・挨拶・オリエンテーション(13:00~13:05)
                  

(2)アーカイブ概論(13:05~13:50)
   アーカイブの基礎的な知識について学びます。
   講師 学習院大学人文科学研究科アーカイブズ学専攻 清原和之

(3)実践報告①(13:50~14:20)
   アーカイブ機関における実践事例について学びます。
   講師 フェリス女学院資料室 鈴木慶子

(4)実践報告②(14:20~14:50)
   講師 オーラル・ヒストリー総合研究会、地域女性史研究会 宮﨑黎子

(5)実践報告③(15:00~15:30)
   講師 ポーラ文化研究所 富澤洋子

(6)実践報告④(15:30~16:00)
   講師 男女共同参画と災害・復興ネットワーク、国立女性教育会館 青木玲子

(7)ディスカッション(16:00~17:00)

<12月1日(木)>
オプション

(株)資料保存器材見学(10:00~12:00)
   全国から集まるアーカイブ資料の保存修復の作業現場を見学します
   講師:(株)資料保存器材 蜂谷伊代、安藤早紀
※実技コース参加の方を優先とします。   

実技コース 第1日

受付(14:30~14:50)

(1)開会、オリエンテーション(14:50~15:00)

(2)紙資料の修復関連実習①(15:00~17:00)
   ソフトカバー(小冊子)などの図書資料への館内でもできる処置(綴じ直し、修補)の実習を行います。
   講師 (株)資料保存器材 伊藤美樹、高田かおる

(3)女性教育情報センター、女性アーカイブセンター見学(希望者のみ)(17:15~17:45)
   国立女性教育会館におけるアーカイブ構築事例を中心にご紹介します。

(4)情報交換会(希望者のみ)(19:30~20:30)
   参加者相互の情報交換やネットワークづくりの場を提供します。

<12月2日(金)>
実技コース 第2日

(1)紙資料の修復関連実習②(9:00~12:00)
   ハードカバー(くるみ製本)などの図書資料への館内でもできる処置(修補、外れた表紙・背表紙の接合)の実習を行います。
   講師 (株)資料保存器材 伊藤美樹、高田かおる

  昼休み(12:00~13:00)         
      
(2)紙資料の修復関連実習③(13:00~15:00)
   午前の実習の続きを行います。
   講師 (株)資料保存器材 伊藤美樹、高田かおる

(3)閉会(15:00~15:05)

4.主  催

独立行政法人 国立女性教育会館

5.会  場

① 基礎コース
東京大学伊藤国際学術研究センター 中教室(3階)
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
        
② 実技コース
国立女性教育会館
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地

* オプション(工房見学)
株式会社資料保存器材
〒113-0021 東京都文京区本駒込2-27-16富士前ビル2F

6.所要経費  

(1)参加費  基礎コース:無料、 実技コース:実習用材料費(予定)
(2)宿泊費  1泊 1,200円(前・後泊とも同額)
(3)食費   朝食 バイキング 870円
        昼食 カフェテリア形式 550円~750円程度
        夕食 バイキング 1,080円
(4)情報交換会費 500円(軽い飲食物をご用意します)

7.申込み手続

(1)方 法
    下記①または②のいずれかにてお申し込みください:
       ①電子メール:ホームページ
        掲載の申込書様式に入力のうえファイル添付にて送信
        (必要事項をメール本文に入力のうえ送信しても可)
       ②FAX:ホームページ掲載の申込書様式またはチラシ裏面の申込書に記入の上送信
    (様式がなければ必要事項を記入した紙でも可)
    
(2)期 限

 終了しました

お申込み・お問い合わせ先

国立女性教育会館情報課 (担当・山崎、関森)
〒355−0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728

電話 0493-62-6728
FAX 0493-62-6721
E-mail infodiv@nwec.jp

平成28年11月30日(水)~12月2日(金)の3日間にわたり、「アーカイブ保存修復研修(基礎コース)+(実技コース)」を実施しました。11月30日の「基礎コース」には29名、12月1日~2日の「実技コース」は25名の参加がありました。「基礎コース」ではアーカイブの基礎に関する講義や実例報告を行い、「実技コース」では紙資料の保存・修復の実習を行いました。

11月30日(水)
<基礎コース>

【アーカイブ概論】

学習院大学助教の清原和之氏より、アーカイブ(ズ)の定義や資料整理の原則など、アーカイブ(ズ)の基本的な考え方についてご講義いただきました。

【実践報告1 : フェリス女学院資料】

フェリス女学院資料室の鈴木慶子氏より、日本最古の女子校である同学院における資料の独自分類やデータベースの作成例などについてお話をいただきました。

講師:鈴木慶子氏

【実践報告2 : オーラル・ヒストリー総合研究会】

オーラル・ヒストリー総合研究会ならびに地域女性史研究会の宮﨑黎子氏より、オーラル・ヒストリーの意義や重要性について、女性史資料の保存・公開に関連させたお話をいただきました。

講師:宮﨑黎子氏

【実践報告3 : ポーラ文化研究所】

ポーラ文化研究所の富澤洋子氏より、2016年1月に刊行した『近・現代化粧文化史年表』を中心に、 同研究所におけるアーカイブの実践事例についてお話をいただきました。

講師:富澤洋子氏

【実践報告4 : 男女共同参画と災害・復興ネットワーク、国立女性教育会館】

男女共同参画と災害・復興ネットワークならびにNWECの青木玲子より、NWECアーカイブ事業の紹介と、災害アーカイブの構築や課題について話をいたしました。
(講義資料近日公開予定)

講師:青木玲子

【ディスカッション】

講師と参加者が数グループに分かれて、アーカイブ事業における問題点や疑問について意見交換や質疑応答を行いました。

ディスカッションの様子

【オプション】東京大学工2号館図書室見学会(希望者のみ)

NWECによる男女共同参画関連図書のまとめ貸しサービス「パッケージ貸出」の活用事例として、東京大学工2号館図書室の男女共同参画関連図書コーナー"GENKI BOOKS"の見学会を行いました。 

パッケージ貸出活用の様子

12月1日(木)

【オプション:資料保存器材見学会】
東京都の株式会社資料保存器材にて、全国から集まるアーカイブ資料の保存修復の作業現場を見学しました。(希望者のみ)

見学会の様子

見学会の様子

<実技コース 第1日>

【紙資料の修復関連実習】

株式会社資料保存器材の伊藤美樹氏・高田かおる氏の指導により、ソフトカバー(小冊子)などの図書資料への館内でもできる処置(綴じ直し、修補)の実習を行いました。

講師:伊藤美樹氏

  • 女性教育情報センター、女性アーカイブ展示室見学

    NWEC情報課職員の案内により、女性教育情報センター、女性アーカイブ展示室の見学を行いました。 (希望者のみ)

女性教育情報センター見学

女性アーカイブセンター展示室見学

【情報交換会】

参加者全員による自己紹介ののち、軽食をとりながら自由歓談にて交流をさらに深める情報交換が行われました。 (希望者のみ)

情報交換会の様子

12月2日(金)

【紙資料の修復関連実習】

株式会社資料保存器材の伊藤美樹氏・高田かおる氏の指導により、ハードカバー(くるみ製本)などの図書資料への館内でもできる処置(修補、外れた表紙・背表紙の接合)の実習を行いました。

講師:高田かおる氏

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