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実施報告

平成27年度女性情報アーキビスト養成研修(基礎コース)+(実技コース)

開催期間:平成27年12月9日(水)~12月11日(金) / 定員:基礎コース:30名 /実技コース:20名

開催場所:国立女性教育会館


独立行政法人国立女性教育会館では、女性の歴史を今に生かし、未来につないでいくために、女性に関わる原資料(女性アーカイブ)の保存と活用に取り組んでいます。

その活動の一環として、アーカイブの保存や整理について新しい情報をお求めの方や、これから業務にとりくむ方のために、平成21年度からアーキビスト養成研修を実施しています。

平成27年度は、昨年に引き続き、アーカイブの基礎的な保存技術や整理方法をご紹介する基礎コースと、実習を通してより実践的に学んでいただく実技コースを開催します。

女性アーカイブの保存・提供に携わる実務者の方、大学・機関等の図書館職員の方のご参加をお待ちしております。


1.期  日

平成27年12月9日(水)~12月11日(金)
基礎コース:12月9日(水)~12月10日(木) 1泊2日
  ※どちらか1日のみの参加も可能です
実技コース:12月10日(木)~12月11日(金) 1泊2日

2.募集人員

女性関連施設職員、図書館の実務担当者、地域女性史編纂関係者

① 基礎コース:30名
② 実技コース:20名  (過去に実技コースを受講済の方は受講できません。)

3.日程・内容

<12月9日(水)>
基礎コース 第1日

  受 付
 12:40~13:05
(1)開 会
 13:05~13:15
  挨 拶  国立女性教育会館理事長  内海 房子
  オリエンテーション  

(2)アーカイブの実践  
 13:15~14:35
  アーカイブ機関における実践事例について学びます。
   講 師  1)市川房枝記念会女性と政治センター  山口 美代子
        2) 虎屋文庫               今村 規子

(3)アーカイブと著作権・肖像権・プライバシー
 14:50~15:50
  デジタルアーカイブ構築時に役立つ著作権・肖像権・プライバシーの基礎知識を学びます。
   講 師  骨董通り法律事務所 弁護士  小林 利明

(4)女性アーカイブ概論
 16:00~17:00
  女性に関する原資料の基礎的な知識を学びます。
   講 師  国際資料研究所代表・藤女子大学教授  小川 千代子

(5)女性教育情報センター、女性アーカイブセンター見学(希望者のみ)
  17:15~17:45
  国立女性教育会館におけるアーカイブ構築事例を中心にご紹介します。

(6)情報交換会(希望者のみ)
 19:30~20:30
  参加者相互の情報交換やネットワークづくりの場を提供します。  

<12月10日(木)>
基礎コース 第2日

(7)女性アーカイブの収集・選定・活用
 9:00~10:10
  女性アーカイブの収集・選定方法や国内外の収集事例について学びます。
   講 師  国立女性教育会館情報課客員研究員  青木 玲子
(8)フィルム・写真の保存とデジタルアーカイブ
 10:20~11:30
  フィルム・写真の管理・保存やデジタルアーカイブの構築について、基礎的な知識を学びます。
   講 師  (株)堀内カラー  肥田 康

(9)閉 会
 11:30~11:35

実技コース 第1日

 受 付
 13:30~13:45
(1)開 会
 13:45~14:00
  オリエンテーション                         
(2)アーカイブ展示の手法
 14:00~17:00
  資料展示のポイントや展示スペースデザインなどについて、ワークショップや事例紹介を
  通じて学びます。
   講 師  空間演出コンサルタント  尼川 ゆら

<12月11日(金)>
実技コース 第2日

(3)紙資料の修復関連実習(1)
 9:00~12:00
  実技を通して紙資料の保存・修復方法の基礎を学びます。
   講 師  (株)資料保存器材  伊藤美樹・安藤早紀
  昼休み
 12:00~13:00
(4)紙資料の修復関連実習(2)
 13:00~15:00
  午前の実習の続きを行います。
   講 師  (株)資料保存器材  伊藤美樹・安藤早紀
(5)閉 会
 15:00~15:05

4.主  催

独立行政法人 国立女性教育会館

5.会  場

国立女性教育会館
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地
(東武東上線武蔵嵐山駅下車徒歩12分)

6.所要経費  

(1)参加費  基礎コース:無料、 実技コース:実習用材料費(予定)
(2)宿泊費  1泊 1,200円(前・後泊とも同額)
(3)食費   朝食 バイキング 870円
        昼食 カフェテリア形式 550円~750円程度
        夕食 バイキング 1,080円
(4)情報交換会費 500円(軽い飲食物をご用意します)

7.申込み手続

(1)方 法
    下記①または②のいずれかにてお申し込みください:
       ①電子メール:ホームページ
        掲載の申込書様式に入力のうえファイル添付にて送信
        (必要事項をメール本文に入力のうえ送信しても可)
       ②FAX:ホームページ掲載の申込書様式またはチラシ裏面の申込書に記入の上送信
    (様式がなければ必要事項を記入した紙でも可)
    
(2)期 限

 終了しました

お申込み・お問い合わせ先

国立女性教育会館情報課 (担当・山崎、星野、関森)
〒355−0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728

電話 0493-62-6728
FAX 0493-62-6721
E-mail infodiv@nwec.jp

平成27年12月9日(水)~11日(金)の3日間にわたり、「女性情報アーキビスト養成研修(基礎コース)+(実技コース)」を実施しました。9日~10日の「基礎コース」には27名、10日~11日の「実技コース」は19名の参加がありました。「基礎コース」ではアーカイブの基礎や活用事例、法律などに関する講義を行い、「実技コース」では展示空間演出のワークショップや紙資料の保存・修復の実習を行いました。

12月9日(水)
<基礎コース 第1日>

アーカイブの実践 1 : 市川房枝記念会女性と政治センター

市川房枝記念会女性と政治センター 山口美代子氏より、同センターにおけるアーカイブの実践事例やアーカイブの意義についてご講義いただきました。

アーカイブの実践 2 : 虎屋文庫

虎屋文庫 今村規子氏より、和菓子の老舗である虎屋の資料保存・整理方法や、展示・機関誌発行などの実践事例についてお話をいただきました。

アーカイブと著作権・肖像権・プライバシー

骨董通り法律事務所 弁護士 小林利明氏より、著作権の基礎的な知識を中心に、デジタルアーカイブでのデータ公開に関わる権利等について具体例を交えて解説していただきました。

女性アーカイブ概論

国際資料研究所代表・藤女子大学教授 小川千代子氏より、アーカイブの定義や資料整理の原則など、アーカイブスの基本的な考え方について豊富な資料を基にご講義をいただきました。
 
 

女性教育情報センター、女性アーカイブ展示室見学

NWEC情報課職員の案内により、女性教育情報センター、女性アーカイブ展示室の見学を行いました。 (希望者のみ)
 
情報交換会

参加者全員による自己紹介ののち、軽食をとりながら自由歓談にて交流をさらに深める情報交換が行われました。 (希望者のみ)

12月10日(木)
<基礎コース 第2日>

女性アーカイブの収集・選定・活用

国立女性教育会館情報課客員研究員 青木玲子より、国立女性教育会館をはじめとする日本の女性アーカイブや、世界の女性アーカイブの事例を基に、女性アーカイブの収集・選定・活用についてご講義いたしました。
 

フィルム・写真の保存とデジタルアーカイブ

堀内カラー アーカイブサポートセンター所長 肥田康氏より、資料劣化の要因や保存包材・環境、管理方法についてのお話があり、フィルムや写真の保存やデジタルアーカイブ構築の基礎的な知識をご教示いただきました。

<実技コース 第1日>

アーカイブ展示の手法

空間演出コンサルタント 尼川ゆら氏より、展示の事例紹介や、実際に展示室を使って利用者の視点を考えるワークショップ形式の講義をしていただきました。

12月11日(金)
<実技コース 第2日>

紙資料の修復関連実習

株式会社資料保存器材 伊藤美樹氏、安藤早紀氏より紙資料の保存・修復方法に関する講義の後、ドライ・クリーニングや綴じ直しなどの実習を行い、紙資料を修復する様々な技術をご教示、ご指導いただきました。

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