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実施報告

平成27年度「学習オーガナイザー養成研修」

開催期間:平成28年1月13日(水)~1月15日(金)2泊3日 / 定員:30名

開催場所:国立女性教育会館 /


事業内容

 男女共同参画の基本理念や取組の意義、社会状況や現代的課題について整理するとともに、学習方法や評価の視点など事業実施上のノウハウについての学びの機会を提供。

1.趣旨

 国立女性教育会館では、「男女共同参画の視点に立つキャリア開発」をテーマとした体系化された学習プログラムを企画・実施する「学習オーガナイザー」を養成する研修を開催します。
 キャリアを個人の発達と社会参画の両面からとらえ、男女共同参画の基本理念や取組の意義、社会状況や現代的課題について整理するとともに、学習方法や評価など、事業運営に関する実務的な学びの機会を提供することで、経験者の知見・技能の向上と人材養成をもって男女共同参画の推進を図ります。

2.目的

(1)男女共同参画意識の醸成、キャリア開発の基礎的理解、実態・課題把握をふまえた課題解決に結びつくプログラムの企画・実践力を形成します。
(2)「男女共同参画」と「キャリア開発」の二つの視点に立った学習プログラムを企画・実施できる人材の育成を通じ、男女共同参画社会の形成を推進します。

3.主催 

独立行政法人国立女性教育会館

4.会場 国立女性教育会館

〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL 0493-62-6724・6725
FAX 0493-62-6720

5.期日 

平成28年1月13日(水)~1月15日(金)2泊3日

6.対象及び定員

女性関連施設、公民館、行政、大学、NPOなどで、研修・学習事業、女性のキャリア開発、女性の活躍推進に係る事業等の企画・実施経験を有する方 30名

7.日程・内容(各プログラムの間に10~15分の休憩が入ります)

第1日 1月13日(水)

(1)開会                                    13:00~13:50
①主催者あいさつ
②オリエンテーション
 ・日程説明
 ・「プログラム・デザイン」について
 ・参加者同士の自己紹介

(2)講義「男女共同参画の基礎的理解を深めるために」               14:00~15:30
男女共同参画の歴史的経緯や、個としての女性と社会との関係などを踏まえ、男女共同参画の今日的な理解について講義を行います。また、併せて、国立女性教育会館が考える男女共同参画の視点をもった学習オーガナイザーの意義と役割について学びます。
講師:神田 道子 東洋大学名誉教授、国立女性教育会館事業課客員研究員

(3)講義「キャリア開発の基礎的理解を深めるために」               15:45~17:15
キャリア開発の基礎的理解およびその現代的意味についての理解を深め、また キャリアの持つ個人的側面と社会的側面について学習します。
講師:亀田 温子 十文字学園女子大学人間生活学部教授

(4)ワークショップ1「キャリア開発上の課題共有」                 19:00~20:30
学習プログラムを企画するためには、対象となる学習者の実態や課題を把握する必要があります。年齢・性別・所属など、属性や状況に起因する課題について、職業及び社会活動上のキャリアの多様性を踏まえ、ワールドカフェ形式で共有します。
講師:引間 紀江 国立女性教育会館事業課専門職員

第2日 1月14日(木)

(5)講義「統計から考える男女共同参画の現状」                    9:00~9:50
意識調査、国際比較調査などの豊富な統計データについての解説を交えながら、日本の男女共同参画の現状を読み解きます。
講師:渡辺 美穂 国立女性教育会館研究国際室研究員

(6)講義「協働型学習の理論・方法について」                   10:00~11:00
協働型学習(グループワーク)を単なる「意見交換の場」にとどめずに、その場の学びをどう振り返り意味づけするか、学びをとおして価値意識の差異を認識し、それらの意味づけの中から実践につながる「気づき」を得ることの重要性について、社会教育の視点から考えます。
講師:笹井 宏益 国立教育政策研究所生涯学習政策研究部部長

(7)講義「男女共同参画の視点に立った事業企画のポイント」            11:15~12:00
学習プログラムを企画する上での現状把握、実施、評価までのPDCAサイクルに基づく運営について、注意点・留意点を学びます。
講師:松下 光恵 NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか代表理事

(8)キャリア・インタビュー                           13:30~15:00
  ライフコースにおけるキャリア開発のプロセスについて、個人の視点と社会参画の視点の双方から、3名のキャリアモデルよりインタビュー形式で伺います。
報告者:荒谷 信子  元東広島市教育長、尾道市立大学非常勤講師
    井上 智美  CORAL理事、キャリアコンサルタント
    佐伯 加寿美 国立女性教育会館事業課専門職員
インタビュアー:平成27年度「学習オーガナイザー養成研修」企画委員

(9)ワークショップ2「キャリア事例分析」                    15:15~17:15
キャリア・インタビューでの事例を参考に、キャリア上の転機や節目とその乗り越え方、ライフイベントとの関係を具体的につかみ、キャリア開発を進める要因は何かを探ります。
講師:西山 恵美子 国立女性教育会館事業課客員研究員

(10)情報交換会                                 18:30~20:00
  全国からの参加者同士のネットワークづくりを図り、交流を深めます。

第3日 1月15日(金)

(11)ワークショップ3「キャリア開発に向けた事業計画案づくり」           9:00~11:30
   ①「男女共同参画の視点に立つキャリア開発プログラム」のためのプログラム・デザインについて
説明:国立女性教育会館事業課専門職員
   ②事業計画案づくり
ファシリテーター:西山 恵美子 国立女性教育会館事業課客員研究員
    学習支援:平成27年度「学習オーガナイザー養成研修」企画委員
         国立女性教育会館事業課専門職員

(12)まとめと成果の共有                             13:00~14:30
ワークショップ3で作成した事業案についてグループ毎に発表を行い、成果を共有するとともに出来上がったプログラムを検証します。また、これまでの学習をふまえ、学習オーガナイザーの役割を再確認します。
コメンテーター:神田 道子  東洋大学名誉教授、国立女性教育会館事業課客員研究員
        西山 恵美子 国立女性教育会館事業課客員研究員

(13)閉会                                    14:30

8.申込手続

参加申込みを締め切らせていただきました。多数のお申込みありがとうございました。
(1)方法
「参加申込書」に必要事項を入力または記入の上、郵送または電子メール(progdiv@nwec.jp)のいずれかの方法で、国立女性教育会館までお送りください。
*送受信の行き違いや受信もれを防ぐため、申込受付は郵送または電子メールのみ(FAXは不可)とさせていただきます。

(2)申込期限
平成28年1月5日(火)(先着順)
*期間内でも定員に達した場合はお申込みを締め切らせていただきます。
*平成27年12月29日(火)~平成28年1月3日(日)の間は年末年始休業のため、お申込み及びお問い合わせをお受けできません。あしからずご了承ください。

(3)参加のお知らせ
ご本人宛に電子メールにて、12月中旬以降より順次お知らせします。
*平成28年1月8日(金)までに通知が届かない場合、事業課(電話:0493-62-6724)までお問い合わせください。

9.所要経費

(1)参加費:無料
(2)宿泊費:研修期間中は、1名1泊あたり1,200円
*1/15も、1泊1,200円で宿泊可能です。
(3)情報交換会費:3,000円(税込、立食形式)
(4)食費:朝食 バイキング 870 円
      昼食 カフェテリア形式 550 円~750 円程度
      夕食 バイキング 1,080 円

10.平成27年度「学習オーガナイザー養成研修」企画委員(五十音順、敬称略)

・亀田 温子  十文字学園女子大学人間生活学部教授
・神田 道子  東洋大学名誉教授、国立女性教育会館事業課客員研究員
・西山 恵美子 国立女性教育会館事業課客員研究員
・松下 光恵  NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか代表理事

11.その他

研修期間中に職員が撮影した写真を事業記録や広報のために使用することがあります。あらかじめご了承ください。

 1月13日(水)~15日(金)に標記研修を実施し、全国各地の男女共同参画センター等職員やキャリアカウンセラー、大学の教職員など35名の方が参加されました。
 前半では講義により、男女共同参画およびキャリア開発の基礎的理解、実際の事業企画に必要な統計情報や事業企画のポイント、学習理論について学びました。後半はキャリア開発の視点からの事例分析やワークショップから、対象の年代別・テーマ別に現状や課題を把握。最終日、この成果を元に、課題解決のための学習プログラムの実施に向けた「プログラムデザイン」を班ごとに作成・発表し、全体で共有・検討をしました。参加者は、男女共同参画とキャリア開発双方の視点からブレのない事業を実施するために必要な理論と実践について学んだ3日間となりました。
 終了後のアンケートからは「今まで実践していたことと理論が結びついた」「次年度の事業企画に早速反映させたい」などの感想が寄せられています。また、現在、研修修了生自身による相互のネットワークづくりも準備中であるとのこと。今後の研修成果を活かしたさらなる活躍が期待されます。

なお、各プログラムの詳細については、後日このページで報告します

講義「男女共同参画の基礎的理解を深めるために」講義「男女共同参画の基礎的理解を深めるために」

講義「協働型学習の方法について」講義「協働型学習の方法について」

ワークショップ1ワークショップ1

まとめと成果の共有まとめと成果の共有

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